江戸・東京の部落史年表 （近世前編）

徳川氏の江戸入府（1590年）から明治維新期までの江戸・東京の被差別民衆に関する年表です。（今後順次「近世中編」「近世後編」「明治期編」とupしていく予定です）

浅草弾左衛門・歴代表

江戸時代、江戸・関東の被差別民の支配者であり代表者であった長吏頭弾左衛門の一覧です。

弾左衛門由緒書

弾左衛門に関する基礎的史料である「弾左衛門由緒書」（享保10年提出分）とそれに付属する「頼朝公証文写」の原文、およびその現代語訳です。

浅草非人頭車千代松由緒書

江戸最大の勢力を持った非人頭であった浅草非人頭車善七に関する基礎的史料である「浅草非人頭車千代松由緒書」（天保10年提出）の原文、およびその現代語訳です。

寛政度文政度御尋乞胸身分書

江戸の町で大道芸をおこなった近世的な「被差別民」乞胸（ごうむね）に関する基礎的史料、『寛政度文政度御尋乞胸身分書』の原文、およびその現代語訳です。原文は東京都刊行『重宝録』第一に所在しています。

【お願い】

　ここでご紹介している文書は、そのほとんどが近世文書です。史料紹介というページの性格上、文書の中に使用される言葉は原則としてそのまま用いています。したがって文書の性格上差別的な意味を持ちながら、そのまま使用されているケースがあります。例えば「穢多」「非人」「目暗」等がこれにあたります。これらの言葉は、その歴史性や文脈を無視して現在無批判に用いれば、そのまま人を傷つける差別の言葉になります。差別は決して過去のものではなく今現在の問題だからです。あるがままの歴史を皆さんと共に学ぶために、あえてここでは古文書の中の言葉をそのままにしてあります。この史料等に接するところから、差別の不当性、偏見やタブーを廃して被差別民衆の真実の姿を知ることのすばらしさを感じていただければ幸いです。歴史を「過去の過ぎ去った一瞬」としてではなく、現在に連なるものとして考えることの意味について、ぜひご理解下さい。これは当Site管理者だけではなく、全ての被差別者の共通の願いです。