03年12月9日夕刻、部落解放同盟東京都連合会に、一連の差別ハガキ事件の犯人と思われる「加害者」と名乗る人物から、事件についての一方的な終結宣言文が郵送されてきました(消印12月8日新宿郵便局)。
報道を見て「えらいことをしてしまった」と思った。ここでやめたら今までの90通が無駄になるとも思ったが、やめることにした
手紙には、12月3日の事件についての報道に接して、「えらいことをしてしまった」「ここでやめたらこれまでの90通は何だったのか」と思うが、「もうやめることにする」私の「負けだ」。などということが書かれています。
「謝罪する」「申し訳ない」といった言葉も繰り返されてはいます。しかし、「報道に接して驚いた。捜査が始まって自分の身が危うくなった」から、「悔しいがやめる」という内容に過ぎません。
被害者も私たちも、こんな「謝罪」を謝罪と認めることはできません。第一、相変わらず匿名で姿も見せず、一方的に文書を送りつけて「これで済んだ」というのは絶対納得できません。
犯人は被害者の前にあらわれ、心から謝罪すべき
犯人にもう一度訴えます。もし、本当にあなたに反省する気持ちがあるのなら、被害者の前にあらわれて謝罪しなければなりません。被害者の名前や住所を暴き、周辺にまで差別をばらまいておきながら、自分だけ逃げ隠れするなどということは絶対に許されなません。あなたが「ずたずた」にした被害者とその家族の人権は、何ら回復していないのです。
私たちは犯人が姿をあらわし、真に謝罪するまで、決して犯人を許しません。
2003.12/10