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「差別ハガキ事件」の容疑者が起訴

東京法務局は人権侵犯事案として告発

          

 2004年11月8日、東京地方検察庁は「連続大量差別はがき事件」のS容疑者を、「浦本誉至史に対する脅迫の容疑」で東京地方裁判所に起訴しました。

 これに先立つ10月26日、東京法務局もS容疑者を、「人権侵犯事案」の容疑者として警視庁浅草署に告発しました。

 被害者に対する、捜査当局や容疑者家族からの説明によれば、S容疑者は容疑事実を認めている他、400件以上にのぼる一連の差別行為についても自分が行ったと認めているようです。また、次のような事実が明らかになっています。(1)容疑者の指紋と、多数の差別脅迫手紙に付着していた犯人の指紋が一致している。(2)逮捕直前に行われた家宅捜索時に、容疑者宅から「浦本誉至史宛の既に書き上げて封入され、投函されるばかりとなった脅迫状」2通、書きかけの脅迫状、部落問題に関する資料等、多数の証拠物件が押収されている。(3)6月19日都内A市役所内食堂において、容疑者が実際に脅迫状を書いているところをA市役所職員が目撃し、直ちに警察に通報した。この時現場に急行した警察官の職務質問に対して容疑者は犯行を否認しましたが、あれだけ連日にわたった差別手紙がこの日を境にピタッとストップしてしまった。

「興味本位からはじめた。罪の意識はなかった」と

 なぜこのような犯行を行ったかについて、容疑者は現在のところ次のように説明しているようです。
 「最初は興味本位だったが、やってみるとおもしろかった。また、やっている間に『義務感』のようなものも芽生えてきた」「被害者とは一面識もないし、被差別部落や部落解放同盟についても知らない。本で読んだ知識だけだ。犯行直前まで関心もなく全然知らなかった」「解放同盟や被害者たちに別段はっきりした反感はない。解放同盟が出している差別事件の報告集を読んで、『気にくわないなあ』と思った。解放運動のことはよくく知らない。(逮捕直後には『解放同盟の出した本を読んで反感を持ったのが犯行の原因』と供述していた)」「昨年12月に(警察の捜査が始まったというマスコミ報道に接して)一度犯行をやめようと思って謝罪の手紙を書いたが、本気で謝罪するつもりはなかった。それを『被害者に心から謝罪しろ』と(当ホームページなどで被害者に)要求されて、『腹が立った』。それが犯行を再開した理由」「犯行の途中で被害者のことを考えたことはなかった。被害者のことも被差別部落のことも全く知らなかったので、自分が人を傷つけているとは思わなかった」「物を要求したり、実際に傷つけているわけではない。部落差別はしているが、それは違法行為ではないと考えていた」

 こうした説明は、被害者一人一人にとって到底納得できるものではありません。今後の裁判と捜査の継続の中で、事件の真相究明を進めて行かなくてはなりません。

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部落解放同盟東京都連合会

http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/

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