希望を語り合い、連帯して闘うための「知」を増やそう

部落解放第57回全国高校生集会・第69回全国青年集会



部落解放第57回全国高校生集会・第69回全国青年集会

 部落解放第57回全国高校生集会・第69回全国青年集会が2025年8月23~24日、福岡県で開催され、高校生や青年ら若者を中心にオンライン参加もふくめ27都府県から579人が参加した。

 1日目の全体集会では、水平社宣言朗読の後、主催者あいさつで西島藤彦・中央執行委員長が、地元で仲間をつくり、反差別の取り組みをすすめてほしいと訴えた。地元歓迎あいさつで組坂繁之・福岡県連執行委員長は、反戦・平和の取り組みとともに、人生の節目で襲ってくる部落差別に団結して立ち向かってほしいと訴えた。つづいて、来賓あいさつを服部誠太郎・福岡県知事から受けた後、来賓紹介、基調提案がおこなわれた。

 次ぐ問題提起「全高・全青におけるジェンダー平等」では、参加者の年齢が上がるにつれて女性の参加割合が大きく減少している実態を明示。今後の取り組みにむけて集会アンケートなどを通じて意見をもらいながら、全体で協議していくことが訴えられた。

 石川早智子さんのアピールでは、「一雄は必ず真実は明らかになる、真実は勝つと訴えていた。みえない手錠をはめられたまま旅立った無念を晴らすため、みなさんのお力添えを」と訴えられた。

 記念講演は、ジェレノー治美・(公社)福岡県人権研究所理事が「『みんなちがってバリ最高!』~私たちのエンパワメント・連帯から共闘へ~」と題して、被差別体験など自身の生い立ちを紹介し、参加者とやり取りをしながらおこなわれた。「自分(先人)たちの歴史を知ることは当事者の自己肯定感につながる」とし、最後に、希望を語り合うこと、連帯して闘うための「知」を増やそうと訴えた。

 分科会紹介、集会スローガン確認で全体集会を終了し、1日目夕方~2日目午前にかけ、5つ設置された分科会とフィールドワークでそれぞれのテーマや学習で交流・議論を深めた。