26都府県連から435人が参加 第56回全国高校生・第68回全国青年集会



全国高校生青年集会

 部落解放第56回全国高校生集会・第68回全国青年集会が2025年1月25~26日、東京・日本教育会館でひらかれ、オンライン参加もふくめ26都府県から435人の高校生や青年ら若者が参加した。

 1日目の全体集会では、国立支部の宮瀧龍太さんが水平社宣言朗読をした後、主催者あいさつで西島藤彦・中央執行委員長が、若者が地元の運動を担ってほしいと呼びかけた。地元歓迎あいさつで飯塚康浩・東京都連執行委員長は、若者という立場も含め様々な課題があるが、この集会で一緒に声をあげていく仲間を作ってほしいと訴えた。来賓あいさつを豊田義博・東京都総務局理事(人権担当)から受け、くしぶち万里・れいわ新選組共同代表からのメッセージ紹介の後、基調提案がおこなわれた。

 次いで、石川一雄さん・早智子さんのビデオメッセージが上映された。一雄さんは「狭山事件が最終局面をむけている。生きている間に無罪が勝ちとれるようさらなる支援を」と訴えた。早智子さんは、袴田無罪判決にふれ「冤罪の構図は狭山も同じ。狭山事件のこと、そして真実は必ず明らかになると闘い続けている一雄のことを多くの人に伝えて欲しい」と訴えた。

 記念講演は、『全国部落調査』復刻版出版事件裁判弁護団の河村健夫・弁護士が「「差別されない権利」と解放運動とあなた~ネット上の部落差別事件が示す差別されない権利とは」と題しておこなった。河村弁護士は、確定判決で認められた「差別されない権利」やプライバシー権の成り立ちなどに触れながら、権利とは自然発生的に生まれるものではなく、闘って勝ちとるもの。一人一人が声をあげることで社会の変容や新たな法的に保障された権利が確立されると訴えた。

 分科会紹介、集会スローガン確認、次回開催地アピールで全体集会を終了し、1日目夕方~2日目午前にかけ、6つ設置された分科会でそれぞれのテーマや学習で交流・議論を深めた。

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