3.11福島原発事故を忘れない さようなら原発全国集会



さようなら原発全国集会

 さようなら原発3.8全国集会が、「3.11福島原発事故を忘れない」を合言葉に3月8日、代々木公園で開催され、3000人が参加した。主催は「さようなら原発」1000万人署名市民の会。

 原発事故の強制起訴裁判で、最高裁判所は3月5日付けで「10メートルを超える津波を予測できたと認めることはできない」として、東電元副社長2人の無罪を決定した。しかし、福島第一原発に来る津波の高さが最大で15.7メートルに上るという試算結果が原発事故の3年前に東電社内で示されていたが、これについては、裁判官の一人が補足意見として試算結果を国に報告しなったという報告義務の怠りを言及するにとどまった。本集会は、司法を含めて原発を推進していくという政治状況の中で開催された。

 主催者を代表し作家で呼びかけ人である佐高信さんは、「反原発の旗を掲げて、原発推進派から政治を取り戻すということを宣言したい」と語った。

 その後、瓶子高裕さん・福島県平和フォーラム、大河原さきさん・原発事故被害者団体連絡会、沢居恵美さん・新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会、荒木茂信さん・青森県農業者政治連盟組織協議会、足立心愛さん、二宮リム虹さん・Fridays For Future Tokyo、池田千賀子さん・柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民で決める会から、福島の現状、再処理問題、環境問題、原発の再稼働問題などについて、アピールがあった。

 最後に、鎌田慧さん・ルポライター・呼びかけ人から、「最高裁の、福島原発の責任は、東電に誰も責任を取らない、つまり、あれだけの事故があって、未だに避難者が苦しい思いをし、苦しい生活をしてるのに、誰も責任を取らない、責任を追及できない。こんな酷いことが原発政策であるし、原発を支えてる日本の政治状況だ。一緒に頑張りましょう」とまとめた。

 集会終了後、原宿コース、渋谷コースに分かれパレードを行い、福島原発事故を忘れないことなどを市民に訴えた。