差別・貧困・社会的排除をテーマに

第40回人権啓発研究集会が開催



第40回人権啓発研究集会

第40回人権啓発研究集会が2026年1月28日、29日に昌賢学園まえばしホールを主会場に開催され、1500人が参加した。主催は第40回人権啓発研究集会実行委員会。

1日目は、主催者と4人の来賓挨拶後、2つの全体会で各2つの記念講演があり、2日目は、3つの分科会で各3つの講演があった。また、開催地である群馬県の特徴的な人権課題や、その解決に向けた取り組みについての地元報告とフィールドワークが実施された。

記念講演を含む各講演では、「排外主義」「障害者差別」「同性婚」「加害者家族の人権」「カネミ油症は終わらない―油症問題のいま」「ハンセン病患者と家族等に向けられた偏見と差別」等の様々な人権課題が取り上げられた。

片岡明幸さん(部落解放同盟中央本部執行副委員長)の記念講演「部落差別の解消と差別禁止法―部落差別解消推進法10年にあたって」では、「なくならない部落差別」の現状について報告があり、①身元調査②土地差別③インターネット投稿④図書販売について説明がされた。その上で、「全国部落調査」復刻版出版事件は、最高裁の上告棄却により、高裁判決が確定し「差別されない権利」が実質上認められた。しかし、インターネット上で「部落探訪」(現「曲輪クエスト」)等、部落差別を扇動する動画が削除されず拡散され続けている。部落差別をやめようとしない人が存在する以上、施行から10年を迎える「部落差別解消推進法」に悪質な差別の規制・罰則化を設ける等の改正を行う必要がある。さらに、あらゆる差別を禁止する包括的差別禁止法の制定と政府から独立した国内人権機関の設置が不可欠と述べた。