差別を知り、子どもに寄り添う実践を  

第47回東京都同和教育研究集会



第47回東京都同和教育研究集会

 第47回東京都同和教育研究集会が2025年7月30日、国分寺市立いずみホールで開催された。東京都同和教育研究協議会が主催し、教員を中心に教育行政職員や保護者・市民、解放同盟関係者ら多数が参加した。

 足立支部の長谷川恵子さんが『今、知ってほしいこと』と題して記念講演を行った。堺市の被差別部落で育った生い立ち、中学校や高校で部落問題を校内発表会や劇で訴えたこと、東京での学生生活と子ども会への関わり、そして子育ての中で出くわした部落差別などについて語り、最後に「寝た子はずっと寝てはいない」「部落差別をはじめあらゆる差別を知って、子どもたちに寄り添う先生に」と参加者に語りかけた。

 午後は、三つの実践報告があり、国立市立第一中学校の大城先生が『多様性に気づき、自他を認め、共生する心をもった生徒の育成』に学校全体で取り組んだ実践を報告。台東区立石浜小学校の広沢先生は『共に学べる学級を目指して』発達障害のあるRとの関わりの中で人権課題「障害者」の授業に取り組んだ、「クラスの中で一番しんどい子に徹底的に寄り添う」実践を報告。都立白鷺特別支援学校の戸田先生は『南葛定時制で同和教育を受けて』と、かつて入学した南葛定時制での被差別の生徒との出会いと同和教育で自分が変われたことを、今の教育実践に繋げる実践を報告した。質疑・討論も活発に行われた。