
都連は、2025年5月16日から18日にかけて、東京平和運動センターの仲間と「復帰53年 講和73年 第48回5・15平和行進」に参加した。
主なスケジュールは南部戦跡めぐり(紺碧の塔、ひめゆりの塔・平和祈念資料館、摩文仁・平和祈念公園)と平和行進・県民大会であった。
平和行進は嘉手納基地コース、普天間コースに分かれ、それぞれ約12キロを1950人がデモ行進した。都連は普天間コースに参加、気温30度、炎天下の中を5時間かけてデモ行進した。その後「復帰53年 5・15平和とくらしを守る県民大会」(Agreスタジアム北谷)に参加した。2000人が結集した。
実行委員会共同代表(高教組委員長)の外間ひろみさんは主催者あいさつで「自民党の西田昌司参議院がひめゆりの塔の説明書きを巡って『歴史の書き換え』などと発言した。悲惨な沖縄戦に巻き込まれた県民にとって看過できない問題だ。沖縄戦の教訓は『軍隊は住民を守らない』だ。共に手をとりあってがんばろう」と述べた。
玉城デニー知事は「米軍関係者の事件が相次いでいる。卑劣な犯罪は許せない。復帰から53年が経過した今も基地が大きな障害になっている」と述べた。
また県議会を代表して幸喜愛議員が5月16日に県議会で西田参議院議員の発言の撤回、謝罪などを求める抗議決議案を賛成多数で可決したと報告した。
平和行進団の報告の後、県民大会宣言「1978年、復帰の内実を問い直そうと始まった平和行進は48年目を迎えました。…いまだ沖縄は『変わらぬ基地の島』であり、むしろ一層強化され、西南諸島は米軍と自衛隊の軍事要塞化へと変貌している現状です。…基地のない沖縄、平和な日本、戦争のない世界の実現をめざすことを宣言し、全国のそして世界の友人に誓います」を採択し終えた。