被爆80周年原水爆禁止世界大会(7月26日福島大会、8月4日~6日広島大会、8月7日~9日長崎大会)が実行委員会主催で開催され、都連は東京平和運動センターと広島大会に参加した。開会総会は高校生1万人署名活動OPの新藤莉々依さんが司会し、最初にすべての核被害者に黙とうを捧げた。主催者代表挨拶を金子哲夫・大会共同実行委員長が行い、被爆者の高齢化が進み被爆者健康手帳を持つ人が10万人を下回り、平均年齢が86歳をこえる中、一人でも多くの被爆者の命があるうちに核兵器廃絶を実現するため全力を尽くすと述べた。来賓挨拶は、広島市市民局の山藤貞浩さんが広島市長メッセージを代読し、福島平和フォーラムの福地努さんからは、福島大会報告と原発の再稼働を許さない訴えがあった。被爆証言を日本被団協代表委員で広島県被団協理事長の箕牧智之さんが行い、東京から広島への疎開で「入市被爆」し、戦後、大病や貧しさの中で苦労を重ねた経験と核廃絶・戦争のない世界の実現に向け取り組んできた思いを語った。
また、広島選出の高校生平和大使3名が核なき世界に向けがんばる決意を述べた。
海外ゲストのスピーチ等後、実行委員会事務局長の谷雅志さんが基調提案し、原水禁大会の初参加者が過半を超える中、原水禁大会を基軸に、引き続き運動を継続していくと訴えた。全参加者の「原爆許すまじ」合唱後、広島原水禁代表の秋葉忠利さんが閉会挨拶し2045年までの核兵器廃絶、2035年までの核の先制不使用宣言の実現に向けた「2035・2045ビジョン」を提起した。
2日目は、6つの「分科会」が開催されたほか、「ひろば」や「フィールドワーク」などが行われ、最終日は、国際シンポジウム・まとめ集会が開催された。ヒロシマ・アピールでは、「核と人類は共存できない」理念のもと、原水禁運動を大きく拡げていくことが確認された。
