第3回インド人権スタディーツアーへの参加を
〜ダリット交流の旅〜
インドのタミルナード州チェンナイ市で、ダリット解放運動に従事する弁護士・エリー・キャロリンさんの案内で、チェンナイ市内とチェンナイ市近郊の農村のダリット居住地区を訪問し、ダリットとの交流を通して、日本の部落差別にも通底するインドにおける人権と身分差別の実態を学びます。ダリットとは、インドのカースト制度のもとで身分差別と抑圧を受けている人々の自称です。
インドの80%がヒンズー教徒です。このヒンズー教の身分制度を「カースト制度」といい、職業や結婚、社会生活に大きな影響を与えています。このカースト制度下で、ダリットの人々は「不可蝕民」として身分差別を受けています。この身分差別はインドをはじめ、ネパールやスリランカなど南アジア諸国やインド人の移住した国や地域にも広がっています。そして、日本の部落差別も、このカースト制の影響を受けています。国連では近年、インドのカースト差別や日本の部落差別などを「世系」(門地)に基づく差別として取り上げられています。世界的にも、身分差別撤廃を模索する国際的な人権交流は重要な課題となっています。人権交流の意義をご理解いただき積極的なご参加を呼びかけます。
1. 訪問先
(1)タミルナード州の農村ダリット居住地区
(2)チェンナイ市内ダリット居住地区
(受け入れ団体)
・ダリット文化協力協会
・ワーム=女性意識解放運動(Women Awareness Liberation Movement =WALM)
・ダリット民衆協力
(活動内容)都市や農村でダリットを組織し、自立とエンパワーメントを目的に活動をしています。農村では、ダリットの自立をめざした農業経営支援などをおこなっています。また、都市スラムでは、教育センターの運営や職業訓練などもおこなっています。
2. 実施協力=ダリット文化協力協会
現地受け入れコーディネーターのエリー・キャロリンさんは、現地受入団体である「ダリット文化協力協会」の総幹事をしています。この団体は1992年にタミルナード州政府の登録団体となり、都市と農村のダリットの自立支援活動をおこなっています。自らもダリットであるキャロリンさんは普段は弁護士として離婚と刑事を専門として弁護活動され、ダリットへの差別に基づいたえん罪事件等にも取り組んでいます。また、「ダリット文化協力協会」のもとに女性団体である「女性意識解放運動」(ワーム)=Women
Awareness Liberation Movement (WALM)を組織し、ダリット女性として女性解放運動も推進しています。同時に青年団体「ダリット民衆協力」も組織し、ダリット青年運動にも尽力されています。
3. 参加費 20 万円
*一人部屋利用の場合は23.000円が別途必要となります。
*参加費の他に成田空港使用料2040円、インド空港税約660円、燃油特別付加運賃約27,000円が別途必要になります。また、その他にビザ申請料、旅行保険料も必要です。
4. 参加者定員 20人(最小催行数10人)
5. 実施時期
(実施期間) 12月8日(土)〜12月16日(日)(9日間)
6.・申し込み
(申し込み締め切り);2007年8月31日
* 申し込みは、・団体名、・参加者名、・連絡先(住所・電話・メールアドレス)を明記の上、2007年8月31日までに下記へFAXかメールでお申し込みください。
社団法人 東京部落解放研究所
〒111-0024 東京都台東区今戸2-8-5
TEL 03(3874)7332 FAX 03(3874-)7313
E-mail m6579wy953r@asahi-net.or.jp (担当・水野)
・団体名
・参加者名
・連絡先
・住所 〒
・電話
・E-mail