部落解放同盟東京都連合会について
私たち部落解放同盟東京都連合会(略称・解放同盟都連)は、東京都在住の被差別部落出身者が組織する自主的な運動体です。私たちは東京都内に10の支部(足立、荒川、葛飾、江東、品川、墨田、台東、練馬、国立、八王子)を設け、東京を部落差別のない人権の街にするために活動しています。
私たちの具体的な活動
私たち部落解放同盟東京都連合会のめざしているのは、部落差別をはじめとするあらゆる差別のない真に人権の確立した地域社会を実現することです。この目標に向かって、私たちは次のような活動をおこなっています。
東京都内の被差別部落民の団結を強める活動
東京の被差別部落は、震災や戦災の被害、戦後の急速な都市化の進行、また国や東京都が意図的に取ってきた「分散政策」などの結果、団結の基盤を大きく崩されてきました。その結果、不当な差別に対して、それに力を合わせて抗議することがなかなかできませんでした。私たちは、こうした私たち自身のおかれた歴史と環境から出発し、まず「ばらばら」にされがちになっている都内の部落民の連携を回復する取り組みを第一の課題として取り組んでいます。具体的には、都内10カ所(足立、荒川、葛飾、江東、品川、墨田、台東、練馬、国立、八王子)に支部を設けて、それぞれの地域の部落民の連絡と団結を強めね地域社会に働きかける活動をしています。
部落解放同盟東京都連合会の各支部は、地域で起こる差別事件に関する相談や確認糾弾の活動、人権解放教育の推進のための活動、支部員の生活相談、生活環境の改善にむけた活動、地域福祉推進のための活動、地域でともにたたかうなかまとの連携の強化、地域史の掘り起こしや研究、狭山事件の再審を求める地域単位での活動など、文字通り地域と生活に密着した日常活動をおこなっています。
◆「東京の被差別部落の歴史と現状」や◆「地域の活動」のページをご参照ください
差別を許さない差別糾弾の活動
東京都内では悪質な部落差別事件が後を絶たない現実があります。私たちはこれらの事件をひとつひとつ丁寧に調査・確認・糾弾することで、差別の不当性、それをなくしていくために社会的な取り組み・制度・施策が必要であることを訴えています。
◆最近おこった差別事件 ◆これまでにおこった差別事件のページをご参照ください
狭山事件の再審を求める活動
狭山事件の石川一雄さんは、無実であるにもかかわらず、被差別部落に対する露骨な差別捜査の結果、「犯人」にでっちあげられて現在でもその汚名ははらされていません。こんな不当なことがこれ以上続いてもよいでしょうか。今、再審を求める活動は大きな山場になっています。私たち部落解放同盟東京都連合会は、狭山東京実行委員会など多くのたたかうなかまの皆さんたちと一緒に、石川さんが無罪判決を勝ち取るまで全力で闘っていきます。
◆「狭山事件」のページをご参照ください
東京を差別のない人権の街にするために
東京都内には部落差別をはじめとする多くの差別・人権侵害があります。しかし、多くの都民は、そのような事実についてあまり知らなかったり、無関心であったりするのではないでしょうか。
私たちは、都内で活動する様々な被差別当事者の皆さんと一緒に、東京を差別のない人権の街にするために「人権政策」の確立を求めて活動しています。
具体的には、東京都などに対して、差別の現実に立脚した総合的な人権施策を確立するよう求めています。東京都は2000年「東京都人権施策推進指針」をつくりました。しかしその内容はかなり漠然とした曖昧なものです。私たちは、人権指針のプラス面をより大きく前進させ、マイナス面についてはその是正をねばり強く求めていくことを通じて、被差別当事者の声がちゃんと反映した施策・制度となるよう今後活動を強化していくことにしています。
◆「東京の人権問題」のページをご参照ください