精神障がい者の就労支援を考えることをテーマに
第19回就職差別撤廃東京集会へ参加を


 第19回就職差別撤廃東京集会が、6月12日(火)13時から浅草公会堂で開催される。主催は同実行委員会(会長 炭谷茂)。

 今回の集会は、2018年4月より精神障がい者の法定雇用率が変わったことを受け、「精神障がい者の就労支援を考える」をテーマにおこなわれる。また、記念講演では精神障がい者雇用の経験を長年に渡って積み重ねてきたリゾートトラスト㈱から精神障がい者を雇用するうえでの理念や現実的課題等についてお話をうかがう予定である。

 この集会は1998 年6 月に発覚した雇用における身元調査事件をきっかけに、あらゆる雇用の場で就職差別をなくし公正な採用選考の確立を目的に取り組んでいる。毎年、東京都の就職差別解消促進月間の6月に行政と民間団体が協力をし、経済界などの幅広い後援を得て開催している。

 現在、就職差別撤廃にむけた課題は、第1に、「職安法」5条の4を周知徹底し、就職差別の違法性について都内全企業に理解させる必要がある。第2に、違反面接等を受けた求職者がその旨を通報できるシステムの確立が必要である。東京都では特に大学や私立高校等において強化する必要がある。第3に、通報システムの効果的な運用のためにも、高校生、大学生等に対する公正採用選考教育を徹底することが求められている。第4に、被差別マイノリティの社会参加、職場参加を促進していくうえでも、採用環境と合わせて採用後の職場環境の整備も重要である。

 集会では、これらの課題についても提起し、公正採用選考について参加者全員で考え理解を深めることとしている。多くの企業、行政、市民の参加を呼びかけたい。