就職差別撤廃東京集会実行委員会は6月3日、「いま、障がい者差別と雇用の課題を考える」をテーマに第17回就職差別撤廃東京集会を浅草公会堂でひらいた。
集会で、主催者あいさつと基調講演を炭谷茂実行委員長(社会福祉法人恩賜財団済生会理事長)、来賓あいさつを村松明典・東京都産業労働局総務部長、記念講演「障がい者雇用への取り組み」をテーマに宮地功・オムロン大陽株式会社代表取締役がおこなった。
炭谷茂実行委員長は基調報告で、「最近の人権を巡る状況〜障害者問題と同和問題を中心に」と題して、①最近の日本の人権状況、②同和問題、③障害者の社会参加の問題、④ソーシャル・インクルージョンに基づくまちづくりについて報告された。
また、宮地さんは記念講演で「オムロン京都太陽における障がい者雇用拡大の取り組み」と題して、①オムロン/太陽の家の理念と合弁会社設立の経緯②オムロン京都太陽の企業概要③職能的重度障がい者の雇用機会を創出する取り組み④障がい者雇用ノウハウを広く社会に提供する取り組みについて語られた。
また、報告1「新規学校卒業者を取り巻く採用・選考の現状と課題」を萩原廣政・東京労働局職業安定部職業対策課長補佐、報告2「高校生の進路保障の現状と課題」を東京都同和教育研究協議会の桐畑善次さんがおこなった。
来年の第18回就職差別撤廃東京集会は2017年6月13日(火)に浅草公会堂で行なわれる予定。