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第二三 結び
以上、所論にかんがみ、請求人が新規、明白な証拠として援用する証拠資料を、その立証しようとする事項毎に、確定判決審の関係証拠と総合して考察し、確定判決の事実認定の当否を検討したのであるが、さらに、これら所論援用の証拠資料を、確定判決審の全証拠と併せて総合的に評価判断しても、請求人が本件強盗強姦、強盗殺人、死体遺棄、恐喝未遂につき有罪であるとした確定判決の事実認定に合理的な疑いを抱かせ、その認定を覆すに足る蓋然性ある証拠とは認められないのであって、畢竟するところ、刑訴法四三五条六号所定の「無罪を言い渡すべき明らかな証拠をあらたに発見したとき」には該当しないといわなければならない。
よって、本件再審の請求は理由がないことに帰するから、刑訴法四四七条一項によりこれを秦却することとし、主文のとおり決定する。平成一一年七月八日
東京高等裁判所第四刑事部
裁判長裁判官 高木俊夫
裁判官 久保眞人
裁判官 岡村 稔別紙 一 弁護人目録
主任弁護人 山上 益朗
弁護人 佐々木哲蔵
同 和島 岩吉
同 井関 安治
同 松本 健男
同 藤田 一良
同 深田 和之
同 西川 雅偉
同 中北龍太郎
同 在間 秀和
同 桜井 健雄
同 倉田 哲治
同 中山 武敏
同 横田 雄一
同 青木 孝
同 大川 一夫
同 井上 英昭
同 石丸 悌司
同 浦 功
同 大澤 龍司
同 菅 充行
同 北村 義二
同 北本 修二
同 木下 肇
同 岡田 義雄
同 小林 寛
同 里見 和夫
同 澤田 脩
同 下村 忠利
同 武村二三夫
同 仲田 隆明
同 西岡 雄二
同 前川 信夫
同 正木 孝明
同 美並 昌雄
同 井上 豊冶
同 金臺 和夫
同 細川 律夫
同 安養寺龍彦
同 北村 哲男
以上別紙二 再審請求書類目録
○ 主任弁護人山上益朗はか作成の昭和六一年八月二一日付再審請求書(同年一二月二三日付正誤表二枚綴りを含む。)、同年一 一月一二日付再審請求補充書、同六二年一一月一〇日付再審議求補充書、平成二年一二月二〇日付再審請求補充書(和島岩吉作成の「脅迫状の作成者」と題する添付書面を含む。)、平成四年七月七日付再審請求補充書、同年九月二九日付再審請求補充書、同年一一月二四日付再審請求補充書、平成一〇年六月一九日付再審議求補充書、同年一二月八日付再審議求補充書、平成二年六月一〇日付再審議求補充書
○ 弁護人和島岩吉作成の昭和六一年一二月二三日付再審請求補充書の追加意見書
○ 弁護人西川雅偉作成の平成一〇年五月二九日付(第一分冊、第二分冊)、同年七月九日付(第三分冊)、同年八月四日付(第四分冊、第五分冊)、同年九月一日付(第六分冊)、同年一〇月二日付(第七分冊)、同月二九日付(第八分冊)、同年一二月一八日付(第九分冊)、平成一一年二月一二日付(第一〇分冊)、同年四月一三日付(第二分冊)各再審議求補充書
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