部落解放同盟東京都連合会
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《狭山事件情報030219》

      

発信日03年02月19日、通算第34号

           

半沢英一鑑定人が狭山事件の再審棄却決定を批判する本を出版しました

 狭山事件の鑑定人である半沢英一(はんざわえいいち)さんが、狭山事件の再審棄却決定を批判する本を出版されました。タイトルは『狭山裁判の超論理』です。
 半沢さんは、東京高等裁判所に提出した「半沢鑑定」を書いた方です。従来日本の筆跡鑑定は経験と勘を頼りに行われてきたましたが、半沢さんはこれを批判し、日本でも確立・統計的な手法で科学的な筆跡鑑定をする必要があると訴えています。また科学的鑑定によって再鑑定すると、狭山事件の脅迫状を石川さんが書いたとは言えないことを「半沢鑑定」のなかで証明しました。
 今回半沢さんが出された本は、この「半沢鑑定」の中身を詳しく紹介し、裁判所の棄却決定がいかに非科学的なものであるか解説したものです。この本を読んだ鎌田慧(かまたさとし)さん(ノンフィクション作家・ルポライター)は、「これまでの筆跡鑑定は『眼は違うけど鼻が似ている。だから、同一人物との疑いをぬぐえない』と言っているに過ぎない。こんな非科学的な理屈で一人の人間が犯人に仕立て上げられるのではたまらない」と述べられています。狭山弁護団の藤田一良弁護士との対談も収録されています。よろしければ購入して読んでみてください。
 『狭山裁判の超論理』(解放出版社)
  著 者:半沢英一(数学者・金沢大学教員)
  大きさ:B6版 分量:210ページ
  ご注文は、(有)解放書店(http://www.jca.apc.org/kaiho-shoten/index.html)まで。

          

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