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発信日02年9月20日、通算第28号
★狭山事件の再審求める10・31中央集会について
10月31日、狭山事件の再審を求める全国集会が東京で開かれます。
日時:10月31日13時から、集会終了後都内をデモ行進
会場:日比谷野外音楽堂(東京都千代田区日比谷公園)
主催:部落解放同盟中央本部、部落解放中央共闘会議、部落解放地方共闘全国連絡会議★全国狭山活動者会議・住民の会交流会(1)
9月19日13時〜16時、東京都港区六本木の松本治一郎記念会館(部落解放同盟中央本部)で、全国狭山活動者会議・住民の会交流会が行われました。この会合には石川一雄さん、早智子さん、狭山弁護団の青木弁護士らが参加し、狭山事件の再審を求める最近の状況などを話し合いました。
狭山弁護団の青木弁護士は、「弁護団としては現在『特別抗告申立書』を補充する『補充書』の作成を進めている。かなり多くの論点にわたって主張することになると思う。『補充書』は10月31日までに提出したいと思って作業を進めている」と報告しました。
この会合には庭山英雄弁護士(元専修大学教授)も参加。「狭山事件の再審を勝ち取るためにも司法改革の論議に参加してほしい。このままでは本当の意味での改革にならない」とアピールしました。
部落解放同盟中央本部からは、この間の取り組みの報告と、今後の闘いの方向性の提起がありました。全国から参加した各住民の会からは、創意工夫した様々な取り組みの報告がされました。部落解放同盟中央本部「今後の闘いの方向性提起」要旨(※文責は当ニュース編集者)
狭山事件の裁判では、これまで一貫して差別・反動・政治判決が繰り返されている。弁護団は、既に客観的に無実を明らかにするに充分な新証拠を提出しており、裁判所が本当に公平ならば当然再審が開かれ無罪となっていておかしくない。それにも関わらず、棄却決定が繰り返される。これこそ司法反動の証拠である。
私たち自身、司法反動に対する差別糾弾の闘いとして狭山闘争を闘ってきた。この闘いに勝利し、石川さんの完全無罪判決を得ることなくしては、私たちの主張も闘いも完結しない。狭山闘争はこれからも部落解放運動の基軸であり生命線である。
狭山事件の再審開始を阻んでいるものは何か、一つには「具体的な裁判」であり、その背後にある司法反動だ。
「具体的な裁判」は弁護活動の積み上げによって勝利しなくてはならない。弁護団は、既に無罪となるべき充分な新証拠を提出している。これを棄却する裁判所が不当なのだ。不当なのであるが、それでもなおその不当性を揺るがすほどの新証拠を、これでもかこれでもかとぶつけていく必要がある。
ただ、狭山は「具体的な裁判」だけでは勝てない。背後にある司法反動を突破しなくては、決して勝利できない。そして司法反動は、大きな運動の力で突破しなくてはならない。現在進められている司法改革の流れも意識しながら、司法の反動性を実際に変えていく闘いを全力で取り組みたい。
当面は、司法改革に対する取り組み(現在パブリックコメントが受け付けられている)、証拠開示の立法化を求める全国署名活動を提起する。全力を挙げてこの闘いを進めよう。(以下次号)司法改革に対する取り組み(現在パブリックコメントが受け付けられている)
《司法改革について―首相官邸HP》
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sihou/kentoukai/saibanin/06goiken.html《市民の裁判員制度つくろう会HP》
http://www.saiban.org/
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