発信日02年4月12日、通算第15号

　　　　　　　　　

石山鑑定の誤りは構造的

　狭山事件の異議申し立てを棄却した「高橋決定」が有力な根拠とした検察側の石山鑑定についてネットで調べてみました。
　「あるは、あるは」、ネット上で告発されているだけでも、これだけの誤判定が指摘されています。
　石山イク夫鑑定人（帝京大医名誉教授・元東大法医教授）は、戦後日本法医学界のドンと呼ばれた故古畑種基・元東大法医教授の愛弟子であり後継者です。古畑教授は、弘前事件（1949年）、財田川事件（1950年）、島田事件（1954年）、松山事件（1955年）で鑑定を誤り、無実の被告に有罪判決をもたらしました。石山鑑定人の誤判定の歴史も、恩師の古畑鑑定人と共に関与した島田事件からスタートしています

◎石山鑑定の誤判定が指摘される主な事件

◇現在係争中の主な事件1
　大崎事件（死亡原因―絞殺の有無をめぐる問題）
　　02.4再審開始決定・検察が即時抗告→現在福岡高裁で係争中
　　http://www.kyuuenkai.gr.jp/shinbun/20011105/1.html
　東電OL殺人事件〈ゴビンダさん冤罪事件〉（血液鑑定）
　　一審無罪・二審有罪→現在最高裁で係争中

◇現在係争中の主な事件2
　狭山事件（殺害方法―絞・扼殺をめぐる問題等）
　岡崎哲くん事件（死亡原因）
　　http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/sunday/00/0423/tokusyu2.html
　〈同事件の概要〉
　　　http://www.jca.ax.apc.org/praca/takeda/number/981008.html
　日産サニー事件
　　http://www.bekkoame.ne.jp/~m_m_m_/e_nissan.html

◇無罪が確定した事件（誤判定が明白となった事件）
　島田事件（恩師の古畑鑑定人と共に関与）
　　http://www.bekkoame.ne.jp/~m_m_m_/e_simada.html

　　　　　　　

「名張毒ブドウ酒事件」続報

　狭山事件を審理している最高裁第1小法廷が、4月8日、えん罪を主張して争っている「名張毒ブドウ酒事件」の第6次再審請求・特別抗告を棄却しました（第14号で既報）。今日この決定文をネット上で見つけましたので、読んでみてください。一言で言うと、事件の事実関係に一切立ち入ろうとしない法手続論に終始した冷たいものです。「この態度はひどい」というのが率直な感想です。なお、同決定は5人の裁判官全員一致の見解です。
　〈決定文〉
　　http://www5a.biglobe.ne.jp/~nabari/ketteibun.htm
　〈名張事件とは〉
　　http://www.bekkoame.ne.jp/~m_m_m_/e_nabari.html

　　　　　　　

「狭山事件、最新情報」のページを更新しました

　「一目で分かる狭山事件の争点」《争点10》をUPしました。今回は「大野第2鑑定書」です。

　「狭山事件、最新情報」
　　http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/sayama/
　「一目で分かる狭山事件の争点」
　　http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/siryou/sayama_jiken/souten/