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東京高検は裁判所の勧告に従い
ただちに狭山事件の証拠開示を
狭山事件の再審実現を
5月12日 日比谷野音へ

 5月12日13時から、千代田区の日比谷野外音楽堂で「狭山事件の事実調べと証拠開示を求める市民集会」が開かれる。主催は、狭山事件の再審を求める市民の会や部落解放同盟中央本部などが呼びかける集会実行委員会。
 狭山事件については、昨年12月16日、東京高等裁判所の門野博裁判長が、東京高等検察庁に8点にわたる証拠の開示を勧告し社会の注目を集めている。5月には三度目の三者協議が開かれるが、それまでに検察が証拠開示に応じるかどうかが大きな焦点だ。
 4月2日現在、検察は証拠開示に応じていない。証拠開示勧告には、厳密に言うと法的拘束力はない。ただ、狭山事件で多数の未開示証拠があることについて、過去に国連の人権規約委員会で問題にされ「証拠隠しではないか」と指摘を受けた経緯がある。その際日本政府・法務省は、「裁判所から求められれば開示している。だから証拠隠しにはあたらない」と反論した。つまり、国連に対して「勧告があれば狭山事件の証拠は開示する」と明言したに等しい。今回の勧告を無視することは、この国際公約を踏みにじる行為である。絶対に許されない。
 5月12日に行われる集会では、こうした検察の姿勢を批判し、一日も早く開示勧告に応じること、また裁判所に対しては弁護団が提出した新証拠の事実調べに踏み切るよう求めることになっている。狭山事件の再審を求めるたたかいは、まさに大きな山場だ。都連も全力でこの集会に参加しよう。

 

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