「正義は力に負けてしまうのか」それは納得できません
石川一雄さん
今日は皆さん、お忙しい中を来ていただきましてありがとうございます。
私も、今回だけは、こんなかたちで皆さんの前にご報告するとは考えてもいませんでした。若干不安はありましたけれども、世論の風も吹いているし、しかも多くの証拠が発見されているということから、今度こそ、最高裁は誠実に私たちの訴えを聞き、差し戻しをしてくれるんじゃないかと連れあい(石川早智子さん)と話しておりました。
ところが今日一時頃、証拠調べをする前に裁判所から封筒が来ましたので、「棄却だ」と直感しました。中を開いてそれこそ一気に読みました。非常に怒りをもって読みました。これほど怒りを持ったことはありません。
弁護団が出した新証拠を裁判所がきちんと見てくれていない。全く一方的です。恐ろしいことだと思いました。これだけの証拠がありながら事実調べをやっていないということは、正義が司法に勝てないのか。正義は力に負けてしまうのかと。
中山先生(中山武敏・主任弁護人)が「石川さんが勝利するまで闘う」と言ってくださいました。もちろん私たちも、弁護士の先生方にお願いして、えん罪が晴れるまではとことん闘います。
私たちの支援をしていただきたく、今日も訴えさせていただきにまいりました。
ぜひとも皆さんにも、公平かつ公正に、市民の皆さんに狭山事件のことを今までどおり伝えていただければ、これからも広がっていくと思います。よろしくお願いいたします。