|
狭山東京実行委員会は、2002年2月6日、狭山事件の棄却決定を糾弾する東京集会を千代田区公会堂でひらきました。この集会には都内各地から500人が参加しました。
狭山東京実行委員会の本郷議長は、「私たちは99年の高木棄却決定を不当として異議審闘争を闘ってきた。石川さんや弁護団、多くの方たちの努力によって、また科学技術の進歩とあいまって、新たな証拠も出されてきた。東京高裁がこうした証拠を真剣に調べつていればこんな結論にはならなかったはずだ。客観的な証拠を無視し、検察が隠し持つ証拠の開示命令もおこなわず、高橋裁判長は異議申し立てを棄却した。私たちはこのような不当な棄却決定に激しく抗議する。石川さんと弁護団は既に特別抗告をおこなっている。引き続き石川さんの完全無実を勝ち取るまで闘い抜く決意を固め、政治や司法の反動化と闘う集会として今日の集会をひらきたい」と述べた。
狭山弁護団からの報告をおこなった青木弁護士は、「斎藤鑑定」は石川無実を立証する最も重要な証拠であることを説明しました。また、部落解放同盟中央本部の片岡中央執行委員は、今回の東京高裁の棄却決定について、高裁の事実調べや検察の証拠開示がなかったことの問題点を述べ、「狭山再審を求めていくという私たちの方針に何の変化もない。狭山で真実が勝利しない限り、真の人権の確立もないと考えている」と訴えました。
なお、この集会では狭山再審の闘いに向けてカンパをお願いしましたが、11万1895円があつまりました。このお金は狭山再審をめざす活動のために使用されます。ありがとうございました。
この集会で採択された決議
|