11月19日、葛飾清掃工場の待機所個室トイレで悪質な差別落書きが発見された。その内容は「葛飾のゴミ屋共は全員“えた非人以下のムシケラ。”『クズがゴミ取ってどーする？ボケェ』（笑）」というもので、部落差別をむき出しにし、また清掃従事者への罵倒・誹謗を目的とした悪質な差別落書である。
葛飾区では２００１年から23件の差別落書が区内各所で発生している。
これらの差別落書は同一犯であると推測できるが、今回の差別落書は清掃工場へ出入りしている者が書いたものと思われ、管理運営している東京二十三区清掃一部事務組合および関連各区の差別撤廃へ向けた責務は極めて重い。
差別落書は11月19日午前９時、葛飾区清掃職員が発見した。清掃作業員が奥戸分室に戻り作業長に報告、作業長から区人権推進課へ報告され、葛飾支部へ落書の内容・状態が報告された。12時30分、区人権推進課２名・東京二十三区清掃一部事務組合２名・葛飾支部書記長が現場を確認。落書は、男子個室トイレ扉内側に油性黒マジックで１文字10センチ程の大きさで縦書き、扉いっぱいに書かれていた。待機所へは、一般区民が出入りすることはほとんどない。作業員は２つの形態に分類できる。１つは、清掃工場の区職員である運転手と作業員、もう１つは、区が委託する雇上会社の運転手と作業員である。
このような差別落書が発生する葛飾区で私たち被差別部落出身者が安心した生活を築いていくことはできない。葛飾支部は絶対に許さない。「落書と言えども、被差別部落出身者にとっては内蔵をえぐり取られたような激痛を感じている」ことを、犯人はもとより、すべての都民にわかってもらいたい。支部では再発防止にむけ、23区一部事務組合、葛飾区をはじめ関係する各区・団体、との話し合いを強く要望している。
（葛飾支部）
（2009.1/22）／(2009.2/5修正)
