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■INDEX > 最近の差別事件 > 元慶大生による差別脅迫事件
「許されない差別だった」
犯人Aが、事件を謝罪し反省表明
部落解放同盟東京都連合会は6月18日、埼玉県連、千葉県連と共に「慶応大生による差別脅迫事件第2回確認会」を東京解放会館でひらいた。確認会には、犯人・元慶大生A及び担当弁護士が出席し、各都県連の代表者とあって反省の内容と事件の原因・背景について自ら明らかにした。
Aは事件について、「自分一人の身勝手な事情で、全く関係のない第三者に迷惑をかけ、全く恥ずかしい」、被害者の「生活に不安と混乱を与えてしまったことは全く申し訳ない」、今回の差別脅迫行為は「卑劣な行為で、許し難い差別だと思う」、被害者の受けた痛みについて「(逮捕された)綾瀬署で被害者の調書を読んだとき、深刻な精神的衝撃を与えてしまったことを知った。反省している」と述べた。
また、Aは、今回のように部落への許し難い差別意識を持つに至った原因・背景について、次の二点を明らかにした。
(1)部落への差別意識を持つに至ったのは、小学生から中学生にかけて部落のうわさを聞き、世間は「同和はこわい。同和を嫌っている」と思ったことだった。(2)部落解放同盟への偏見を持つに至ったのは、部落問題研究所などの書籍を読んで、「解放同盟が言葉狩りをおこなっている」などの日本共産党の差別キャンペーンに影響を受けたからだった。
部落解放同盟は、次の二点をAに要請した。(1)今回の事件の反省をふまえて、差別をなくすという姿勢に変わっていってほしい。(2)差別の現実から学ぶ姿勢を持つこと。特に部落問題・部落解放運動について、本から学ぶだけでなく部落民の生の声から具体的に学ぶ姿勢を持つこと。
これに対してAは、この事件の反省をふまえて「(自分は)法律家になりたい。法律を通じて人権侵害をなくしていきたい。これは今回の事件で強く意識するようになったことだ」と述べた。また、差別の現実から学ぶことにも同意した。
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