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葛飾区で連続差別落書き

           

 葛飾区内4ヵ所で、連続して差別落書きが発生しました。4年ほど前から区内で連続して発生している差別落書きと同一人物によるものと思われます。この人物は、これまで立石・東立石、四つ木・東四つ木、奥戸、高砂地区で落書きを繰り返し、昨年はお隣の埼玉県三郷市にまで落書きの範囲を拡大しています。
 今回は、まず3月26日、荒川河川敷・木下川橋(きねがわばし)少年野球場トイレの入り口部分に黒の油性マジックで「○○○(テレビ局名) えた 非人」と書かれているのを区職員が見つけ、区役所の人権推進課に連絡して発見されました。その落書きの確認中、同じ河川敷の堀切橋少年野球場トイレにもまったく同じ内容の差別落書きがあることが発見されます。ついで4月7日、3月26日の「現場」からさほど遠くない渋江公園内のすべり台にも、「○○○ えた 非人」と書かれているのが発見され。さらに、4月12日、今度は京成電鉄・お花茶屋駅の階段壁面に、やはり「○○○ えた 非人」とマジックで書かれているのが見つかりました。
 一連の差別落書きを行なっている人物は、何らかの理由で自分の気に入らない企業や団体などに対して、執拗に誹謗・中傷を繰り返しています。特定の企業などを攻撃する材料として、「部落」や「えた・非人」という言葉を持ち出しているのです。
 私たち被差別部落出身者は、他人の「うっぷん晴らし」の道具になるために生きているのではありません。私たちは、被差別部落という自分の個性に誇りを持って生きているのです。この落書きが、どれほど私たちの尊厳を傷つけ侮辱し蔑んでいるか、落書きを続ける人物にぜひ知って欲しいと思います。

(2004.3/26〜4/12)

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