連続差別落書を許さず!
葛飾支部と清掃労組葛飾支部が戸別ビラ配布
2月10日と15日に葛飾区総合スポーツセンター周辺で「(有名司会者の名前)エッタ!」「ゴミ屋 非人」「ゴミ屋
エッタ!」などと計9ヵ所に差別落書きが発生したことに対して、部落解放同盟葛飾支部と東京清掃労組葛飾支部は共同で地域啓発ビラを作成し、奥戸・高砂・細田・立石地域に戸別ビラ配布を行なった。葛飾区人権推進課には関係町会長への事情説明および協力要請の働きかけを要求し、町会長へ直接説明をした上で、落書きが発生した近隣地域約3千戸に部落差別問題の解消と私たちの思いを伝える啓発ビラを配布した。
地域住民の方々へ被差別部落出身者や清掃事業・清掃職場で働く人々の誇りと尊厳を踏みにじる差別落書き発生の事実、部落差別や職業差別は差別を受けた当事者だけの問題ではなく、このような差別や人権侵害を許せないという意識を区民ひとり一人が持っていかなければ、自分自身の人権が踏みにじられ奪われていってしまうこと、葛飾区で安心して心豊かに生活していきたいという願いは実現しないということを訴えた。
この取り組みには、地域に関係する区議会議員の方々や葛飾区職員労働組合、教職員組合、総合スポーツセンター指定管理者の企業にも協力していただき、相次ぎ発生している差別落書きを許さないという意志表明と部落問題解決へ向けた区民への支援協力の呼びかけも同時にいただいた。私たち部落解放同盟葛飾支部および東京清掃労組葛飾支部は、犯人の追跡も含め、どのような形であれ、葛飾区で生活を営む人々の人権を踏みにじる悪質な部落差別・職業差別落書きは絶対に許さないという声を地域からつくり広げていくことが何よりも必要だと考えている。
この場を借りてあらためて挑発的に差別落書きを繰り返している差別行為者に関する情報提供と葛飾区から差別や人権侵害をなくし、子どもからお年寄りまで、女性も男性も、どこの生まれであろうと、どんな仕事をしていようと、どんな病を抱えていようとも、誰もが互いの人権を尊重し、自分たちの誇りと尊厳を守りあっていける地域にしていこうと呼びかけたい。 (葛飾支部)