筆記能力を中心に
藤沢汎子さんを講師に狭山江戸川学習会
「狭山江戸川学習会」が4月21日、船堀タワーホールでひらかれた。集会は講師に足立支部の藤沢汎子さんを招き「石川一雄さんに脅迫状は書けない」をテーマに講演が行なわれた。
藤沢さんは、はじめに自己紹介で狭山闘争と足立支部に所属するきっかけを話され、図面記載文字(1968年に東京高検が鑑定対象として1963年6月に石川さんが取り調べを受けている際に書かされた供述図面申請されたもの)について、狭山事件公判調書(公判調書に三十点の図面記載)を読み、本当に脅迫状は、石川さんには書ける筈がないのを確信し、多くの人からの聞き取りをはじめとして、東日本研究所狭山部会にも加わり自らの研究課題として、取り組んできた経過が話され、石川さんが当時、文字にうとく文章能力が無かったことが明らかにされた。
また、足立支部での「識字学級」の経験を含めて石川さん家族の聞き取りでの事実を話され、部落差別と非識字者への差別の関係についても話された。
講演後の質疑・意見は、参加者一人一人から、自己紹介と江戸川学習会に参加する動機を含めて思いや質問、意見、そして決意が話され、意見がかわされた。
参加者からは、「石川さん家族の当時の生活が私の出身部落の状況と類似しており、部落に私の同級生が5人いたが2人が貧しさから不登校になった」などの経験が話された。また、「石川さんが小学校入学の時(1945年4月)は、戦前の教育でありカナづかいも随分違っていたのではないか」などの発言もあった。 (江東支部)