塩見鮮一郎さんを迎え
足立区民講座で「浅草弾左衛門と車善七」
「部落問題・同和問題」とは何なのか。部落解放同盟東京都連合会足立支部と足立区とが共催で開催する「区民企画同和問題講座」では、今回著名な作家で弾左衛門研究の第1人者である塩見鮮一郎さんを迎え、江戸時代に遡って、その歴史から解き明かしていただきます。
江戸時代浅草には被差別民の二大頭がいました。
一人は長吏頭・弾左衛門(だんざえもん)。皮革・灯心・筬(おさ)等各種の専売権や全関東の被差別民衆への支配権を背景に、旗本なみの屋敷に住み、上級旗本の格式で生活し、その財力は大名をしのいだと言われています。身分は賤民であり、武士はもちろん江戸の町人からも差別される対象でした。
もう一人は非人頭・車善七(くるまぜんしち)。弾左衛門の支配下にあって、街角の清掃、「門付(かどづけ)」などの「清め」にかかわる芸能、長吏の下役として警備や刑死者の埋葬、病気になった入牢者や少年囚人の世話などにも従事しました。
二人は互いに勢力争いをしながらも、江戸幕府を支えていました。その生活や人物、生業を塩見鮮一郎さんに講演していただきます。
また、その弾左衛門が屋敷を構えた被差別部落に、今新たな問題が起きています。インターネットを使って現代地図と江戸時代の古地図を重ね合わせるサービスをグーグル社が行っています。都市化の中で被差別部落にも様々な人が移り住み、若い人たちの間では自分の住む地域の歴史を知らずに育った人がいます。今地域の中で生活するこれらの人々にとって、「古地図照合問題」はどのような意味を持つのでしょうか。
その現代の課題を、浅草の被差別部落の中で部落解放運動に携わる台東支部近藤登志一書記長にパワーポイントを使って講演していただきます。
是非、多くの人のご来場をお待ちします。
1、日 時 2010年7月8日(木) 午後6時開場 6時半開演
2、会 場 足立区勤労福祉会館 第二洋室
足立区綾瀬1-34-7 プルミエ 足立区勤労福祉会館
TEL:03−3838−3581
3、テーマ 江戸社会と現代社会の差別を考える
4、講座1 演 題 「浅草弾左衛門と車善七」
講 師 塩見 鮮一郎さん
5、講座2 演 題 「グーグルアースの古地図照合と部落差別」
講 師 近藤 登志一さん
6、入場料 無料
7、主 催 部落解放同盟東京都連合会足立支部
足立区
8、後 援 足立区教育委員会