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葛飾奥戸周辺に9カ所の差別落書
悪質な差別行為を絶対に許さない
 
 
     2月10日と15日、奥戸7丁目の葛飾区総合スポーツセンター内および周辺の案内板や掲示板、中川左岸のジョギングコースのフェンスに設置されている建設事務所の警告板など、計9ヵ所に「○○○○○(テレビ番組有名司会者の名前)エッタ!」「ゴミ屋 非人」「ゴミ屋 エッタ!」「部落!」などと書かれた差別落書きが見つかった。この地域は同和対策仮奥戸集会所や清掃事務所奥戸分室・コンテナ中継所のすぐ裏手である。
 葛飾区においては2001年12月より、同一犯による差別落書きが今回を含め20件(35ヵ所)発生している。自動販売機や電信柱、公園や町会の掲示板、トイレやゴミ集積所等々、大胆な差別落書き行為が繰り返されている。今回も落書きの文字や形態から同一犯と推測できる。一連の差別落書き行為に対して、部落差別の解消、人権行政の推進、人権のまちづくりに真剣に取り組んでいる私たち部落解放同盟葛飾支部をはじめ、その関係者たち、差別解消に努力を積み重ねている各種団体の仲間たちは憤りを隠せない状況である。
 区内に散在し、自らの出身を隠しながら部落差別の現実に日々不安と恐怖を感じながら生活している部落出身者がこの差別落書きを目の当たりにしたら、言い尽くせぬ恐怖感に襲われ、生きた心地などしないであろうことは簡単に想像できる。
 2008年11月には葛飾清掃工場のトイレで「葛飾のゴミ屋共は全員“えた非人以下のムシケラ。”『クズがゴミ取ってどーする?ボケェ』(笑)という悪質な差別落書きが発生し、行政や労働組合、学校の先生方、地域住民が様々な取り組みを積み重ねてきている。その最中にまたもや行なわれた連続9ヵ所の差別落書きである。
 私たち葛飾支部は、この事態に対して奥戸地域住民の方々へ差別落書き発生の事実と情報提供などの協力を呼びかけるビラの戸別配布、ジョギングコースでのビラ配布と情報提供の訴えなどの取り組みを行なってきた。一人でも多くの区民に私たちの思いを伝え、犯人の追跡も含めて地域から悪質な部落差別落書きを絶対に許さないという声を広げていくことが重要だと考えている。そして、挑戦的に差別落書きをくり返す犯人の差別行為を封じ込めていかなければならない。        (葛飾支部)

     
           
             
               
部落解放同盟東京都連合会
http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/
   
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