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地域の活動(2009)

        

 このページでは、部落解放同盟東京都連合会の各支部や都内各地での取り組みなどをおしらせしていきます。様々なイベントや取り組みの呼びかけなどもしていきますのでご参加ください。また、これまでに当ホームページで紹介してきた取り組みのその後の経過や結果報告もしますので、ご参照ください。


地域の取り組み

 

練馬で部落史講演会

 練馬支部は、練馬人権センターと共催で、東日本部落解放研究所事務局長の藤沢靖介さんを講師に部落史講演会を行なう。日時は2月25日(木)18時30分、会場は厚生文化会館。
 練馬人権センターでは毎年、浅草スタディツアーと称し歴史散歩を行なってきているが参加者から「部落史を知らないと説明がわかりにくい。ついては部落の歴史について学びたい」という声が出たための企画である。
 当日は江戸時代に確立された弾左衛門体制についての基礎からと近世の身分制度等について話していただく。また弾左衛門の有力小頭だった練馬の杉本家が体制でどういう位置だったのかについても話していただく。参加を訴える。

講師 藤沢靖介(東日本部落解放研究所事務局長)
日時 2月25日(木)18時30分
会場 厚生文化会館

 

 

映画「熱と光をこの子らに」上映会のお知らせ

 練馬支部は12月31日にNPO法人練馬人権センターとの共催で映画「熱と光をこの子らに」上映会を行う。この映画は1976年製作で「指紋押捺拒否」「在日」「ナウ・ウーマン」等を細策した呉徳洙さんの第1回監督作品でもある。当日は監督の呉徳洙さんだけでなく、当時出演していた支部員や子ども会OBの人からお話をしていただく予定だ。
この映画はいばら子ども会が狭山事件は冤罪事件だとする創作劇「奪われた青春」をみんなでやるために準備から本番へ向かう姿や、76年当時の部落解放同盟練馬支部の日常活動が描かれている。またそこにはまた地域の歴史も掘り起こしており、今再開発を巡って問題になっている練馬駅北口区有地(旧カネボウ跡地)の歴史的経過も描かれている。そのような現在からみれば極めて貴重な映像が展開される。練馬駅北口地域の問題や部落解放運動に関心がなくとも興味深く見られる映画である多くの人の参加を訴える。蛇足だがこの映画の製作を呉さんに持ちかけ、製作にも尽力した20歳代の逸見俊介さんも出演している。また映画の中で一般的に被差別部落の歴史も描かれているが、33年前の映像なので(徳川幕府がエタ・ヒニンを創ったという政治起源説にたっているという)当時の研究段階で描かれているがこれも、「歴史的財産」だろう。

映画「熱と光をこの子らに」上映会
 1月31日(日)13時より15時
  会場 厚生文化会館(練馬区練馬4-2-3 練馬駅西口下車)
  お話 呉 徳洙さん
  資料代   500円
主催 部落解放同盟練馬支部 NPO法人練馬人権センター

 

練馬支部らが
三者協議を巡る現状を課題に学習

 

 練馬支部、石川さんをとりもどそう23日の会、練馬人権センターの3団体共催の狭山事件学習会「三者協議をめぐる狭山裁判の現状」が10月26日に開催された。
 主催者による開会挨拶の後、狭山事件再審弁護団の横田雄一弁護士より報告していただいた。
 横田さんは、9月10日の三者協議の場では、3~400点にわたるといわれている未開示の証拠開示を迫る弁護団に対し、「二審までの通常の審理と再審の証拠は別物」「証拠が膨大なので調べるのは不可能」と検察は抗弁した。裁判長が「中間報告でいいから10月一杯に回答を」と検察に要請した。
 しかし、検察庁は探したが「不見当」(見つからなかった)と回答することも十分ありえる。その場合でも12月に開かれる2回目の三者協議で開示を迫りたい。
 
また横田さんは、弁護団は新鑑定や補充書作成に努力してきたと報告された。その内の一つ、被害者が持っていた万年筆のペン先の太さについても話された。被害者宅に届いた脅迫状の訂正個所の字を書いたのが「中字」のペン先。「自白」では被害者から奪った万年筆で脅迫状を訂正したことになっている。被害者が持っていた万年筆と同形同種の万年筆は「細字」だ。じゃあ脅迫状を訂正したペンはどうしたんだということになる。被害者の万年筆は細字。脅迫状の字は中字のペン。当時、非識字者だった石川さんが中字のペンを持ち歩いていた以外にこの矛盾は解決しないのだ。
 このように弁護団の努力により石川さんの無実はより強固なものになっている。そして、検察が足利事件の菅谷さんに謝罪したことによって、検察のそれまでの「えん罪はない。あったとしても裁判所の問題」という立場が揺らいでいる。そして今回の3者協議。今の情勢のうちに「殺害現場」とされている雑木林の「血痕反応検査報告書」をはじめ多くの証拠開示を勝ち取りたい。と横田弁護士は報告された。
 また横田弁護士は、運動によって弁護活動がはげまされているともおしゃっていた。私達も弁護団と連携し、検察の隠し持つ全証拠の開示そして裁判所による事実調べ・証人調べを実現させるべく頑張り続けよう。

      (練馬支部)

 

たくさんの人に支えられ、
なかま保育園「秋まつり」大盛況!

本当にありがとうございました!

前日まで天候にやきもきしていたのは何だったのかと思わせるくらい、 空は晴れ渡り、ポカポカ陽気になったなかま保育園「秋まつり」。
毎年11月3日に開催していたのですが、日程の都合で、1日開催となった今年の秋祭りは、人出がどうなるのかと心配されました。しかしいつも楽しみにしていてくれる地域の方々、イベントに出演してくれる人たちの家族の方々が続々と詰めかけてくれ、大盛況のうちに終えることができました。
 8月の秋まつり実行委員会開催に始まり、10月からは毎日曜日に、区内に車を走らせて、品物を提供していただけるお家を訪ねました。一人ひとり思いのこもった品物などをにこやかに提供してくれ、頑張ってくださいね!と励ましの声もいただくたびに、疲れが吹っ飛びました。そして倉庫やなかま保育園の二階では、なかまの子どもたちのお父さんやお母さん、なかま保育園を支えてくれている人たちが集まって、提供された品物の値付けを行ない、秋まつり当日を迎えました。
 模擬店やバザーには100人以上の人が売り子として手伝っていただきました。また宅配、収集、持参を合わせると198件に及ぶ品物の提供を受けました。なかま保育園の建物わきに、名前も告げずそっと品物をおいていってくださった方を入れると220件を超えます。
 イベントでは、なかま保育園の子どもたちの踊りだけでなく、東京朝鮮第四初中級学校の舞踊部の生徒さんたちの朝鮮舞踊、足立区内で活動している太極拳や子どもカンフーの方々、朝鮮労働歌などをうたって活動しているノレの会、昨年同様、今年も総合ボランティアセンターに依頼して、手品・バルーンアート、玉すだれも披露していただきました。そして今年初めて、足立興野・梅島テコンドークラブによる演武も披露されました。初めてといえば、朝鮮女性同盟の女性たちが手作りキムチのお店を出してくれました。今後も地域の中での輪がどんどん広がっていけばいいなあと思っています。
 また狭山事件(1963年に埼玉県狭山市で起きた女子高校生殺害事件)の犯人として逮捕され、46年間無実を訴え続け、現在三度目の再審請求をしている石川一雄さんのつれあいである早智子さんも来てくれました。
なかま保育園秋まつりは本当にたくさんの人に支えられ大成功でした。
純利益の66,6595円は、秋祭り実行委員会からなかま保育園に寄付していただきました。本当にありがとうございました。

 

パスポート取得に10年

狭山事件の再審を練馬集会

 狭山事件の再審を練馬集会が、5月13日に厚生文化会館で60人以上の参加で開催された。今集会は練馬支部、石川さんをとりもどそう23日の会、練馬人権センターの共催。曹洞宗製作のビデオ「狭山事件」上映後、人権センターの中川さんよの開会挨拶の後ビデオの監督である大熊照夫さんが「私と狭山事件」と題しての講演で集会開始。大熊さんはビデオ撮影をしていく中で交流のあった各地の住民の会の取り組みの報告やご自身が関わっている埼玉東部の住民の会について報告した。  続いて石川一雄さん、早智子さんに近況を含めて挨拶いただいた。石川さんは「昨秋にジュネーブに行った時は最初の一言だけ英語で話市、後は通訳だったが、次は英語を習って自分で話したい。」と熱く語った。早智子さんは「一雄さんのパスポート1冊取るのに10年かかった。また結婚当初は一雄さんは刑務所生活の影響で日常生活にも支障があった」話され、数多い初参加の人に感銘を与えた。  続いて「守大助さんの冤罪を伝える会」の森田さんより仙台・北陵クリニック事件、「袴田巌さんの再審を求める会」の校條さんより袴田事件についてのアピールがあった。最後に23日の会の鈴木さんより「古希を迎えてなお英語を学ぼうという石川さんに学び、23デー情宣等を頑張りたい」と表明があり22日の再会を期して集会を終えた。(練馬支部)

 

40年余眠り続ける狭山の証拠

敲(たた)いて起こさん検察庁

狭山事件の再審を求める葛飾集会

 葛飾支部は、5月11日 午後7時から、石川一雄さんと連れ合いの石川早智子さんをお招きして、「石川一雄さんに連帯し、狭山事件の再審を求める葛飾集会」をおこなった。葛飾区職労、東京清掃労組葛飾支部、かつしか人権ネット、南葛飾高校部落研等々からも、遅い時間にも関わらず多くの人が集会に駆けつけてくれた。
 司会より、東京における狭山の取り組みの近況、再度足元からの取り組みの重要性、この集会の趣旨が説明された後、石川さんと早智子さんから話しをして頂いた。
 石川さんは、「裁判官が事実調べを検察庁が証拠開示をしてくれれば、私の無実は明らかになる」と強調し、「40余年 眠り続ける狭山の証拠 敲いて起さん検察庁」という歌を詠み、この第三次再審の闘いへの思いを語ってくれた。早智子さんからは、自らの生い立ちと重ね合わせた狭山事件への思いと、石川一雄さんの生き様の中に見る無実への確信が語られ、闘いは厳しくとも、その中で私たちは多くの出会いと感動を頂いている、という話しがされた。会場からも質問があり、一審浦和地裁での死刑判決をどのように受け止めていたか、二審の僅かな望みを託されていたようにも思える寺尾判決をどのように思ったか、石川さん自身が、そして早智子さんが、無実を立証する一番の証拠だと考えているものは何か、などの質問があり、石川さんは「地下足袋」、早智子さんは物証ではないが「出合い地点で見も知らぬ男に女子高生が言われるままついて行ったこと」と答えた。
 集会の最後に司会の松島書記長より、参加者一人ひとりが狭山事件の真相を語り、「石川一雄さんは無実だ!」という世論を一層大きくしていくために、本日の資料に入れてある5名分の署名(新100万人署名)を狭山事件の簡単な概要説明で良いから、ご家族・知人等に自分が話して署名をいただいて欲しい、との要請がされた。
 不当逮捕かた46年、仮出獄から15年、石川さんは70歳 古希を迎え、連れ合いの早智子さんは還暦を迎えた。私たちも含め、闘いの中で出会った仲間たちも年齢を重ねている。
 石川一雄さんがえん罪におとしめられた46年は取り戻すことは出来ない。それでも石川さんの不屈の闘いが続いていること、希望を失うことなく闘いを続ける姿に感動し、闘いの意味を学ぶことができた。何としてもこの第三次の闘いで再審の門をこじ開けたいという参加者の気持ちを一つにできた集会であった。
 葛飾支部は、10月にも石川一雄さんの無実を広く訴え、再審開始を求める集会を支部員だけでなく、より多くの仲間、区内のいろいろな団体と共同で取り組んで行きたいと考えている。
      (葛飾支部)

 

アイヌ レブルズが公演
21世紀をつくる文化の集い

 今年で9回目を迎える「人権の21世紀をつくる文化の集い」では、初めてアイヌ民族を取り上げ、「アイヌレブルズ」の皆さんをお招きすることにしました。
 2008年6月6日、「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が、衆参両院本会議において、全会一致で採決されました。そこには、こう盛られています。「我が国が近代化する過程において、多数のアイヌの人々が、法的に等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたという歴史的事実を、私たちは厳粛に受け止めなければならない」と。
 21世紀が「平和と人権」の世紀であることを求める私たちは、20世紀が「戦争と抑圧」そして差別の時代であったことを叫び続けてきました。その抑圧と差別の歴史的原点がアイヌ民族へのそれでした。
 欧米に追いつけ追い越せを合言葉に近代化への道をひた走る日本は、それまで豊かな大地で誇り高く生きてきたアイヌ民族から、言葉を、文化を、生活の糧を、そして名前までをも奪い取り、抑圧と差別のどん底に突き落としてきました。その後の歴史を見ると日本が朝鮮半島で行った植民地主義的な侵略、同化政策の原型がそこにあります。
 そんな中で、アイヌの人々はアイヌであることを隠して生きることを余儀なくされてきました。「アイヌ=良くないこと」だったのです。こんな屈辱的なことがほかにあるでしょうか。人権と文化をめぐる状況の中で、今新しい風が吹いています。その一つが「アイヌレブルズ」というグループの活動です。
 「アイヌレブルズ」は、北海道で生まれ関東に住むアイヌの若者たちによって、2006年夏に結成されたグループで、現代的な音楽に合わせ伝統舞踊を踊り、アイヌ語で歌を歌うなどの活動をしています。それはアイヌの伝統的文化と現代文化を融合させ、自分たちの感性で創り上げていくオリジナルな表現活動です。
 グループの中心的メンバーである酒井美直さんは言います。「ありのままの君でいい」と。厳しい差別の中でややもすると自分を否定しがちな人々への、これ程の励ましのメッセージがあるでしょうか。酒井さんは更に続けます。「かつて自分たちがそうであったように『アイヌ』ということを卑下して隠しているアイヌ、特に子どもたちや若者に『アイヌ』ということは実は『楽しく』『かっこよく』『誇りに思えることだ』と伝えていきたいと思います」と。
 冒頭に述べた決議がなされたとは言え、「日本は単一民族」という発言が繰り返される状況に今もあります。そこで今回は、「アイヌレブルズ」の皆さんに、舞踊と音楽、そしてアイヌとしてのライフヒストリーの講演をお願いしています。アイヌの文化に触れ、抑圧と差別の原点を共に学んでいきましょう。(品川支部)

「人権の21世紀をつくる文化の集い2009」
日時7月21日(火)18時30分開演
場所 きゅりあん・小ホール 
 (JR大井町東口駅前)
講演 酒井美直さん 
公演 アイヌ レブルズ
参加費 1000円
問い合わせ 実行委員会 
   電話・3762・7176
後援 大田区 品川区 港区 目黒区

 

“熱と光”すみだフェスタ
09年1月24日

(墨田区)
(2009.1/22)

 反差別・人権をテーマに、あらゆる差別の撤廃を願う市民の交流の広場をつくろうと墨田支部と部落解放墨田区民共闘は一九九七年から‘熱と光‘すみだフェスタを開催してきました。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」(水平社宣言)の願いを込めて、1月24日のすみだフェスタ開催にむけて準備を進めています。
 実行委員会には支部青年部や在日朝鮮・韓国人の仲間、教師、清掃やユニオン等の労働組合、市民団体や共鳴する個人等が毎回20人以上集まり、企画アイデアを出し合い宣伝方法についてなどにぎやかに相談しあっています。
 今年は予定していた社会福祉会館がエレベータ等の工事のために急遽使用できなくなってしまい旧木下川小学校体育館に変更することになりました。支部員のお父さんたちがそれならお得意の大工仕事できれいな会場にしていくと会議に加わりはりきっています。
 今回は「唄う浪花の巨人」趙博さんのコンサートをメインに、参加型の催しにしようとコリアン料理や朝鮮半島の打楽器チャンゴなどにチャレンジする体験コーナーやマッコリパーティーなども企画しています。多くの人たちに参加してもらいたいと呼びかけています。  (墨田支部)

日時 2009年1月24日(土)
午後4時開場
午後5時30分開始
場所 旧木下川小学校体育館

※  ※  ※

辛淑玉さんを講師に
人権のつどい2009
09年2月5日

(江東区)
(2008.12/30)

 江東・江戸川「人権のつどい2009」が2月5日にカメリアプラザ(亀戸文化センター)にて開催される。
 講師に辛淑玉(シンスゴ)さんを招いて「差別のない共に生きる社会の実現に向けて」の講演を行っていただく。
 辛淑玉さんは、人材育成、研修を手掛け大学や専門学校、企業や自治体や各種団体などから依頼を受け、人材育成や人権について講義、研修を多忙に行なっています。

日時 2009年2月5日(木)
午後6時開場
場所 カメリアプラザ3階ホール
後援 江東区・江戸川区・江東区教育委員会・江戸川区教育委員会
参加費 1500円
お問い合わせ 人権のつどい実行委員会
電話:03・3631・1340
FAX:03・3631・1367

 

 

           

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