第35回東日本人権・同和教育講座が2月12日、お肉の情報館において開催されました。(主催:全国人権教育研究協議会)東日本各地から教員、研究者、解放同盟関係者ら多数が参加しました。「近世関東における被差別部落の暮らしを見る―『武州小頭甚右衛門の世界』より」と題して都同教元事務局長の松浦利貞さんの講演がありました。松浦さんは、古文書の研究から明らかになった、江戸時代の被差別民の生活の実像について、差別と屈辱、忍耐の歴史でなく、日常的に差別と闘い、生活を向上させようとしてきたことを分かりやすく話してくれました。
続いて、墨田区立梅若小学校の岩﨑先生の「差別をなくすために何ができるか」と、品川区立鮫浜小学校の安部先生の「木下川解放子ども会に関わり続けること」の二つの実践報告がありました。岩﨑先生は、授業の体験を通して教員研修、とりわけ当事者に話を聞くことやフィールドワークの重要性を訴えました。安部先生は、子ども会に関わり続ける中での教員としての変化や、子どもたちの成長を見届けたい思いを語りました。質疑・討論も活発に行われました。