人権プラザ通信[結い](旧号)はこちらからご覧になれます。
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差別と向き合って
東京都人権啓発センター相談員 小宮 豊
学校は荒川区立の小・中で今、思うとかなり露骨な差別といじめを受けました。
20歳を迎えた頃母親が支部員だった為か自然と子供会に参加し指導員として頑張り、青年部を立ち上げる際部長を経験させていただきました。皆で勉強して分かった事は私が生まれた所は被差別部落だったのです。だから差別されていた事を知り、かなりショックを受けました。
今では、荒川支部執行委員として会計を担当しています。また支部が母体のNPO法人ひだまりではヘルパー2級を生かしボランティアとして第4土曜日に会食会ミニディサービスの送迎・体操・レクレイションなど担当しています。なかでも体操は高齢者施設に勤務していた時にリハビリの先生や講師・インストラクターの方々に教わったのを生かし日々努力し頑張っています。
このたび、2010年4月1日財団法人東京都人権啓発センターに同和問題を中心に特定相談員が発足しました。相談は電話やメール又は面接などです。もちろんプライバシーは必ず守りますので安心して相談して下さい。被差別部落出身者として精神誠意、皆さんの相談に向き合いたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
一人で悩まず相談を
東京都人権啓発センター相談員 牧坂 秀敏
「ハイ、こちら東京都人権啓発センター・人権相談員の牧坂です」と受話器を取った。電話の向こうで相談者はおもむろに話し始める。傾聴と共感の姿勢で、お話をうかがう。電話相談は、相談者に寄り添いながら、一緒に問題解決をはかっていく。相手が自分で決定できるように情報提供や助言さらに必要に応じて専門機関の紹介などのサポートを行うことが基本である。
電話がかかって40分。最後に「心が安らぎました」といって、電話を置かれた。顔が見えない会話。しかし、それはいのちをつなぐコミュニケーションであったりする。殺伐とした世の中、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と求めてやまない。
人権相談が、人間の尊厳を守り、人の温もりとなるささやかな砦として、多くの人たちの笑顔や希望を生み出すことに貢献できれば、この上ない喜びである。
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人権相談といっても、部落問題をはじめ、子ども・女性・障害者・高齢者・暮らしなど多岐にわたります。ひごろの生活のなかで人権にかかわって悩んでいることはありませんか。一人で悩まずに、どうぞお気軽にご相談ください。もちろん、相談者のプライバシーは厳守いたします。
相談日=月曜日から金曜日(祝日及び年末年始を除く)
時間=午前9時から午後12時、午後13時から午後17時
小宮・牧坂 相談専用電話 03・5808・9682
【Eメール】小宮: y_komiya@tokyo-jinken.jp
牧坂: h_makisaka@tokyo-jinken.jp