包括的人権法制度の確立に向け
第80回全国大会を開催



部落解放同盟第80回全国大会

 3月3日、部落解放同盟第80回全国大会が32都府県連選出代議員と中央役員が出席し全国水平社発祥の地である京都市内で開催された。大会議長には奈良県連代議員とともに東京都連女性部代表の岸本佐恵子代議員が選出され議事が進められた。

 開会冒頭主催者あいさつに立った西島藤彦中央執行委員長は、「欧米では差別は犯罪だ。日本は法律に禁止がうたわれていない以上許されている。人権情勢は周回遅れだ」と述べ政府の差別禁止法制度対応の問題を指摘し、包括的な差別禁止・被害者救済の法制化実現に向け各地での闘いを強め全力で取り組んでいく決意を明らかにした。

 引続き石川一雄さん早智子さんから狭山第三次再審請求審における鑑定人尋問等の実現に向けた署名活動へのお礼と再審開始、無罪実現へ向けた決意と協力要請がなされ、議場出席者全体の拍手で確認され決意を新たにした。また、赤井隆史中央書記長の提案による運動方針案には9名の代議員から各地での様々な取組み報告を含め、差別禁止法制定に向けた闘い等に係る質問がなされた。その後、本部答弁を経て提出議案すべてが承認された。議事の最後に「差別を禁止する人権の法制度の確立に向けた闘いを進める」とする2023年の大会宣言を採択し、今後1年間を闘う意思統一と決意を打ち固め、団結頑張ろうで成功裏に終了した。なお、会場ではウクライナの人々への支援募金が取組まれた。

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