政治は最後まで外交を諦めてはならない
世界人権宣言75周年記念東京集会



世界人権宣言75周年記念東京集会

 世界人権宣言75周年記念東京集会が、昨年12月11日にニッショーホールで行なわれた。主催は、世界人権宣言中央実行委員会。

 はじめに、主催者挨拶を西島・副実行委員長(部落解放同盟中央執行委員長)が行ない「2016年には部落差別解消推進法をはじめとする人権3法やその後の個別人権法が実現してきた。それぞれの法律を、より実効性のある内容にしていかなければならない。包括的な反差別法が実現されれば、より有効な差別の撤廃につながっていく。改めて世界人権宣言の理念・意義を共有し、それぞれの職場・地域で具体化をしていこう」と話された。

 来賓からは、小池・東京都知事のメッセージを小野・東京都総務局人権部企画課長が代読。

 山崎・愛媛県人権対策協議会会長代行も紹介された。

 続いて、「国境を越えて見る日本社会―平和外交の可能性」と題して、猿田佐世・弁護士(新外交イニシアティブ代表)が講演を行なった。講演では、最大の人権侵害と言われる戦争をどのようにして起こさないようにするのか「外交で平和は実現できるのか」にフォーカスをあて、日本のおかれている状況、軍事力の拡大で安全になるのか、日本が行なうべき外交などについて解説され「対立の緩和が日本の利益につながり、価値観の対立を越えた国際協調が必要。回避する道のりがいかに困難であっても、耐え難い戦争を受け入れる困難さは外交による問題解決の困難を上回る。政治は、最後まで外交を諦めてはならない」と話された。

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