国連勧告に向き合わない政府に声を上げよう
世界人権宣言 74周年記念東京集会



世界人権宣言74周年記念東京集会

 世界人権宣言74周年記念東京集会が、昨年12月6日にニッショーホールで行なわれ、447人が参加した。主催は、世界人権宣言中央実行委員会。

 はじめに、主催者挨拶を西島藤彦・副実行委員長(部落解放同盟中央執行委員長)が行ない「差別のない皆が解放される社会をつくっていかなければならないという思いで水平社宣言は謡われてきた。全国水平社の創立100年を迎えたが、今も部落差別をはじめとする差別が社会に根強く存在しており、ネット上にも差別情報が氾濫している現状にある。世界人権宣言の精神を根付かせ、だれ一人取り残さない、差別撤廃の運動を広げていこう」と話された。

 来賓からは、小池百合子・東京都知事のメッセージを吉村幸子・東京都総務局人権部部長が代読。愛媛県人権対策協議会の山崎芳輝・会長代行も紹介された。

 続いて、「入管行政から考える日本の人権状況」と題して、指宿昭一・弁護士が講演を行ない、名古屋入管でスリランカ人のウィシュマさんが死亡した事件を通して日本の深刻な人権状況を報告し、国連勧告に向き合わない日本政府の現状について話され「市民が声を上げ政府に改革させるよう迫り、運動をつくっていくことが大切」だと訴えた。

 最後に、閉会挨拶を服部正幸・副実行委員長(東京人企連理事長)が行なった。

  pagetop