関東大震災100年と上映会中止問題を学習
解放セミナー2023



解放セミナー2023

 部落差別撤廃と東京の部落解放運動の前進を目的に、東京部落解放研究所と都連の共催で3月27日、解放セミナー2023がオンライン併用で行なわれ、64名が参加した。

 はじめに、主催者挨拶を長谷川三郎・研究所理事長が行なった。

 講演①では、「関東大震災100年と朝鮮人大虐殺~在日コリアン差別と闘いの歴史~」と題して、慎民子さん(関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会、一般社団法人ほうせんか理事)にご講演いただいた。関東大震災時になぜ朝鮮人虐殺が起きたのかを考えるにあたり「地震直後に何があったのか、戒厳令、流言は誰が流したのか、デマの全国的拡大」をそれぞれ解説、ほうせんか/追悼する会に関連する1975年頃から現在までの経過、在日コリアンとしての想いなどが話された。

 講演②では、「人権プラザ企画《In‒Mates》上映会中止問題について」と題して、飯山由貴さん(美術作家)、林勝一さん(東京都人権啓発センター労働組合執行委員長)にご講演いただいた。飯山さんは、展覧会のオープン前とオープン後の東京都人権部との交渉の経過、要望書やオンライン署名を人権部に提出するも応答がないことなどについて話された。林さんは、今回の経緯、人権プラザの企画は人権センターの専門員が企画・立案・実施していること、組合から当局へ「不当な業務命令によるハラスメント行為・不当な調査・処分を行なわないこと、職員に対して経過や考え方について説明を行なうこと、今回の問題を人権センターとして検証を行ない公表すること」を申し入れたことなどが話された。

 最後に、長谷川信康・副理事長が「未来の子どもたちに真実をどう伝え、運動をどう引き継いでいくのかということを考えていかなければならないと感じるセミナーとなった」とまとめと閉会挨拶を行なった。

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