狭山事件と復刻版裁判控訴審の現状と課題が報告
部落解放第55回東日本研究集会



部落解放第55回東日本研究集会

 部落解放第55回東日本研究集会が7月5日、Gメッセ群馬(群馬コンベンションセンター)での対面形式とオンライン配信の併用で開催された。主催は、部落解放同盟関東甲信越地方協議会(関東ブロック)。

 全体会では、はじめに、片岡明幸・関東甲信越地方協議会議長が主催者挨拶を行なった後、石川一雄さん、早智子さんからアピールがあった。

 特別報告では、竹下政行・弁護士から「狭山第3次再審闘争の現状と課題」と題して特別報告①が行なわれた。弁護団は「11人の鑑定人尋問と万年筆インクについての裁判所による鑑定の実施」を昨年の8月に裁判所に求めており、11人の鑑定人尋問と万年筆に関する鑑定の重要性・必要性について話され、「鑑定人尋問と鑑定が実施され、有罪判決の根底が覆れば再審開始実現に大きく近づく。これらの実施に向けて力を入れていきたい」とまとめられた。

 続いて、河村健夫弁護士から「鳥取ループ裁判・裁判控訴審判決〜差別されない権利を認めさせた!〜」と題して特別報告②が行なわれた。裁判の現在までの流れを解説し、6月28日に控訴審の判決が出されたことから、控訴審判決の概要、判決の論理構成の流れと特徴などについて話され、「東京高裁の判決は我々の予想していた水準を超える良い判決であったが、10都府県は差止から漏れていることから、上告をして最高裁の判断を仰ぐことになる」とまとめられた。

 その後、第1と第2の二つの分科会が行なわれた。

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