部落解放・人権文化フォーラム2023が11月29日、浅草公会堂を主会場に開催される。対面での開催は4年ぶりとなる。主催は、同実行委員会。
この集会は部落差別をはじめ、あらゆる差別をなくすための人権教育・啓発活動を推進することを目的にしている。今年は世界人権宣言から75年目にあたることをうけ「HR75今こそ差別を許さない社会を築こう」を今年度のテーマに開催する。
今日の⼈権をめぐる状況は、ヘイトスピーチの横⾏、インターネット上で繰り返される被差別部落のアウティングや差別扇動などが増加し、その被害の深刻さが増している。
こうした状況を踏まえ、包括的な差別禁⽌法や国内人権委員会の設置など、⼈権の法制度確⽴が求められている。2016年12⽉には「部落差別解消推進法」が制定され、2018年には「東京都⼈権尊重条例」「国⽴市⼈権・平和基本条例」が成⽴し、⼈権条例制定の動きが広がってきている。法律や条例を活かして、部落差別を解消するための教育・啓発を着実に推進していくことが求められている。
そこで、全体会では、記念講演として「包括的差別禁止法が拓く未来」と題して講師に元国連女性差別撤廃委員会委員長で弁護士の林陽子さんにご講演いただく。
また、全体会終了後、「東京の部落差別事件と解放運動」をはじめ5つの分科会が行なわれる。
部落解放・人権文化フォーラム2023
開催日 11月29日(水)
参加費 3500円
申込締切 11月15日(火)
全体会 13時~15時(浅草公会堂)
記念講演 「包括的差別禁止法が拓く未来」講師林陽子弁護士
分科会 15時30分~18時(台東区民会館)
第1分科会「東京の部落差別事件と解放運動」
①「「復刻版」裁判について」
②「差別事件について」
第2分科会「地域の街づくりと教育・啓発」
①「と畜の仕事について知る」
②「水平社の授業から学ぶ」
第3分科会「部落問題入門」
①「東京の部落問題入門」
②「東京の部落の歴史から学ぶ」
第4分科会「被差別当事者から⾒た東京の差別と人権」
①「入管法と移民・難民問題」
②「LGBTQ理解増進法について」
第5分科会「職場と人権」
「いま企業に求められる人権尊重責任〜『ビジネスと人権』とSDGsから考える」
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