統一応募用紙 50年 闘いの歴史と変遷を学習
2023年度 解放セミナー



2023年度 解放セミナー

 2023年度の解放セミナーが5月27日、台東区民会館9階の特別会議室・特で部落解放同盟東京都連合会と東京部落解放研究所の共催で開催され16団体21人が参加した。

 「統一応募用紙50年就職差別との闘いの歴史」と題して、東京都同和教育研究協議会元事務局長の松浦利貞さんにご講演いただいた。

 就職差別が当たり前の時代に、全国高等学校統一応募用紙が作られ、50年の統一用紙の闘いの歴史と変遷が報告された。講演の中で松浦さんは「統一用紙は、生徒たちの不当な差別選考を絶対に許してはいけないとする強い思いと、それを支える部落解放同盟をはじめとする支援者の運動によって勝ち取られた成果である」と話された。

 生徒たちが毅然として声を上げたことにより統一応募用紙ができ、不当な就職差別が許されない社会を一歩ずつ作ってこられた。しかし、現実を見ると、統一応募用紙ができた頃と日本社会の人権意識は変わっていない。

 「学校、企業で統一用紙の意味・精神を学んで理解し、学生や社員の人権意識を高める必要があり、人権文化を本当の意味で根づかせていくことが大事である」と締めくくられた。

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