日韓市民の連帯と東アジアの
新しい平和運動が必要



 統一マダン東京プレ企画情勢講演会が6月26日(日)荒川区生涯学習センターで開催され、「韓国の新政権はどこへ行く?―尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の性格と展望―」と題して、恵泉女学園大学教授の李泳采(イ・ヨンチェ)さんが講演を行ないました。

 政権の性格について「大統領に当選した元検察庁長官の尹さんは、検察出身者を政権中枢の人事に抜擢し、韓国は1か月で検察国家になってしまった。尹政権は、日本との関係改善は韓国の国益だと考えている。日米韓の安全保障を強化していきたいということで、積極的に出てくるだろう」。そして、「日本と韓国がアメリカの言いなりになって従属していたらこの地域は戦争の道しかなくなる。しかし日本と韓国がアメリカと中国との間で中堅国家としての発言力を持って対していけば、別の秩序を作る可能性がある。そしてそれができるのは日韓市民社会の力だ」と日韓市民連帯と東アジアの新しい平和運動が必要であると提起しました。

 また、東アジアの問題を読み解くためには朝鮮戦争の問題をもっと勉強すべきだと話されたことが印象に残りました。

 団体アピールでは、部落解放同盟東京都連を代表して近藤書記長が狭山闘争と「全国部落調査」復刻版出版事件裁判について発言しました。

(荒川支部)

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