「復刻版」裁判「控訴審」闘争勝利を課題に
東京部落解放研究所第11回総会



 公益社団法人東京部落解放研究所第11回総会が5月26日、東京解放会館とオンラインの併用で開催された。総会冒頭、議長に選出された長谷川三郎理事長から総会が成立している旨が報告され全体で確認された。

 総会では近藤登志一常任理事から、2021年度事業報告、2021年度決算報告が行なわれた。また、吉田勉監事から「適正に処理されていることを認める」とする監査報告が行なわれた。これらの議案に対して全員異議なく承認された。さらに任期満了に伴う役員の改選がおこなわれ新理事が選出された。

 つづいて記念講演として「全国部落調査」復刻版裁判控訴審で何をかちとるかと題して山本志都弁護士からお話を伺った。事件概要の説明の後、控訴審理由書のポイントとして、①全体の差止めを認めさせる、②プライバシー権の定義を転換する、③「差別されない権利」を正面から認めさせることがあると説明された。講演の後、質疑応答を行ない「控訴審」闘争の勝利に向け討論を深めた。

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