全国水平社創立100周年記念集会が京都市・ロームシアター京都で開催され36都府県連から1000名が、東京からは都連各支部、東京同宗連、清掃・人権交流会から10名が参加した。
集会では、功労者54名・物故者45名の表彰がおこなわれた。内、都連推薦者は功労者1名、物故者6名である。
また、「部落解放同盟~新たなる決意」と題した決意表明がなされた。決意の第1は、「人権の法制度」の確立をめざす。第2は、部落差別と深く結びついた「社会的格差」と「社会的排除」に対する徹底した闘いを挑む。第3は、感染症をはじめ地球温暖化、自然災害、環境破壊、戦争、核兵器、原発など「地球的規模の人類的危機」に立ち向かう。第4に、部落大衆の結集を軸としつつ、国内外の被差別マイノリティと勤労諸階層との連帯と協働を促進させ、部落解放同盟を開かれた「未来志向の組織」に改革する。以上の4点を軸に部落解放の「よき日」―人権確立社会の実現にむけ、必ずや新しい歴史を刻んでいくことを決意した。
記念集会の第2部として、「100周年記念映画 『破戒』(原作・島崎藤村)」の完成披露上映が行なわれた。上映に先だち、主演の間宮祥太朗さんと監督の前田和男さんから舞台挨拶があり、前田監督は「希望がテーマだ」と語った。映画「破戒」は7月8日より全国公開される。