沖縄戦の実相を知る
沖縄平和行進2022に向けた学習会



 東京平和運動センター主催の沖縄平和行進2022に向けて「沖縄戦の実相を知ろう~77年前、沖縄で何が起こったのか?~」をテーマにした学習会が「平和のバトンをつなごう」企画第3弾として、3月12日に連合会館で開催された。47人が参加した。

 桐田事務局長の司会、中條議長の「現在ロシアの侵攻によってウクライナで一般市民が犠牲になっている。今以上のことが77年前に沖縄で起きていた」と挨拶し開始された。講師の牛島貞満さんは、元小学校教員。祖父だった沖縄守備隊司令官牛島満中将の孫にあたる。94年から祖父の事を調べはじめ2004年から「牛島満と沖縄戦」というテーマで授業を行なってきた方である。

 牛島さんは、パワーポイントを駆使し「軍隊は住民を守らない」と沖縄戦の実態について話された。「一般には8月15日に戦争が終わったと認識されているが沖縄では9月になっても切り込みがあったりして、6・23や8・15の後も沖縄では戦闘が終了してなかった。それは牛島司令官が停戦の命令も出さないで自殺してしまったからだ。牛島司令官は停戦命令を出して死ぬべきだった」と語り「地上戦は孫・子の代まで傷を受ける」と結んだ。また牛島さんは、実際に使われた米軍の砲弾の欠片を全員に回して重さを実感してもらうなど実際の戦闘を想像させる講演だった。

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