オンライン開催で811名が聴講
部落解放・人権文化フォーラム2022



 昨年11月29日、「部落解放・人権文化フォーラム実行委員会」の主催で、「平和と人権 今こそ差別を許さない社会を築こう」をテーマに「部落解放・人権文化フォーラム2022」がオンラインで開催され811名が聴講した。

 午前の全体会は、「同和問題」にとりくむ宗教教団東京地区連帯会議の北村智史事務局長の開会挨拶と司会により進行し、主催者挨拶を東京人権啓発企業連絡会の服部雅幸理事長が行なった。続いて基調報告を部落解放同盟東京都連合会の近藤書記長が行ない、人権を巡る状況、部落差別の現実と特徴的な事件等について報告を行なった。記念講演については部落解放同盟中央本部の西島藤彦中央執行委員長から「水平社創立100年『新たな決意』とこれからの解放運動への想い」をテーマに講演をいただいた。

 講演では最初に3月3日に出された「〜全国水平社創立100周年〜部落解放同盟 ― 新たなる決意」に示された4点の主要課題と闘いの方向性について提起された。その上で、テーマに沿って全国水平社結成の経緯と取組みから始まり、今日の部落差別の現状を述べられた。特に東京での講演であることから、東京水平社の結成と活動について紹介された後、ビジネスと人権に係る現状についての現状を説明され、部落差別の現状と差別撤廃に向けた課題を提起された。

 また、「全国部落調査」復刻版出版事件裁判から、自治体での積極的な動画削除の要請や「プロバイダ責任制限法」の改正によるネット上での差別規制について示教された。

 閉会挨拶を自治労東京都本部の西岡芳宏政治政策局長が行ない全体会を終了し、午後は、4つの分科会を2つのチャンネルで配信し、学習を深めた。

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