核兵器禁止条約の批准を
被爆76周年原水爆禁止世界大会



 被爆76周年原水爆禁止世界大会・広島大会が8月5日に開催された。新型コロナウイルス感染者の増加に伴い、完全オンラインでの開催となった。主催は、被爆76周年原水爆禁止世界大会実行委員会。

 開会行事では、はじめに原爆や核の被害で亡くなられた方々に黙とうを捧げた後、大会共同実行委員長の金子哲夫さんが「今年の1月に核兵器禁止条約が発効し、非人道兵器である核兵器のあらゆる活動を禁止し、明確に違法な兵器とした画期的なものだ。私は改めて日本政府に対し、核兵器禁止条約の批准を早期に行ない、戦争被爆国政府として核兵器の廃絶に積極的な役割を果たすよう強く求める」と主催者挨拶を行なった。

 続いて、被爆者の訴えとして広島県原爆被害者団体協議会理事長代行の箕牧智之さんから被爆体験が語られた。東京の板橋に住んでいたが父の出身地である広島に家族で疎開した。原爆が投下されたキノコ雲の下は焼け死ぬ人、水を求めて川へ飛び込む人など悲惨そのものだった。戦後は病気と貧困との戦いが続いたが、被爆者運動を積み重ねてきたことなどが語られた。

 大会事務局長の北村智之さんから大会基調の提起があった後、広島県実行委員会の佐古正明さんが閉会の挨拶を行なった。

 また、7月31日には福島大会、8月8日には長崎大会が開催された。

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