第7回部落問題東京講座が5月24日(月)、28日(金)、台東区浅草にある台東区民会館で開催される。主催は公益社団法人東京部落解放研究所。
「特措法」が終了して以降、部落問題研修が形骸化したことで、東京の部落についての認識不足や、刷新された部落史への意識変革が出来ないことで、悪質な場合は差別を助長するような部落問題研修が実施されるという実態さえ生まれた。一方で、差別事件はあいつぎ起こり、ネット上の差別が深刻化するなかで、2016年、「部落差別解消推進法」が施行された。
こうしたことから、企業、行政、教育関係者、宗教者、労働組合、地域などで、部落問題研修の講師を担当している方や「人権担当者」向けに、当事者自らが発信する、東京の部落問題に特化した「部落問題東京講座」を開設し今年で7回目となる。
第1講ガイダンス「東京の部落に出会うために」、第2講「差別事件と差別を許さない社会づくり」、第3講「東京の部落史に学ぶ」の講義をとおして、部落の歴史/生活や文化/今日的差別の特徴/差別事件の捉え方/再発防止に向けた課題/解放運動の方向性などを学ぶ。
第4講「私の歩んだ道と東京での生活」では、普段の日常生活の中では気付きにくい被差別当事者の現実について学ぶ。
新型コロナウイルス禍にあるためグループ討論やフィールドワークを行なうことはできないが部落問題東京講座で当事者の声に耳を傾け、部落問題研修などに、ぜひ、活用していただきたい。