日朝国交正常化の実現を
3・1朝鮮独立運動102周年東京集会



 3・1朝鮮独立運動102周年東京集会が2月27日にオンラインで開催された。主催は「3・1朝鮮独立運動」日本ネットワーク。

 主催者挨拶では、「3・1朝鮮独立運動」日本ネットワークの渡辺健樹さんが「元徴用工や元従軍慰安婦など、かつて被害を受けた人々は朝鮮側にもいる。日本に責任の一端がある南北分断状況の克服・和解・平和・統一の努力に資する政策を菅政権が行なうこと、不幸な過去の清算を基礎とした日朝国交正常化の実現を目指すことが必要だ」と訴えた。

 続いて、東京大学大学院の外村教授が「3・1運動を記念する意義と方法︱歴史喪失に抗して」と題した講演を行ない、「不義不正に異議申し立てをする人々を孤立させないためにも、広範な運動を作り上げていくための方法を考えていくことが必要。現代社会の極めて重大な課題である民族的少数者への迫害を許してはならない。未解決の課題を解決するために努力していくことが、3・1独立運動を過去のものとして風化させないことになると考える」と話された。

 インサイダー編集長でザ・ジャーナル主幹の高野さんが「東アジア共同体の可能性」と題した講演を行ない、「六カ国協議を再開し、朝鮮半島の非核化や北朝鮮とアメリカの休戦協定を和平協定へ置き換えることを、韓国と日本が協力・率先して進めていくことで、東アジアにも本当の意味で多国間主義の原理が広がる。日本人が率先して東アジアの状況を新たな方向に進ませる覚悟が必要だ」と話された。

 最後に、子どもと教科書全国ネット21の鈴木・事務局長が行動提起を行なった。

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