だれ一人取り残さない社会を切り拓くをテーマに
部落解放・人権文化フォーラム2020



サテライト会場の様子

 部落解放・人権文化フォーラム2020が11月27日、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで開催し、813人が参加した。主催は部落解放・人権文化フォーラム実行委員会。集会テーマは「だれ一人取り残さない社会を切り拓く!」。

 また、サテライト会場での中継も行なった。

 全体会では、主催者挨拶を全水道東京水道労働組合の渡邉洋委員長が行ない「差別問題に無理解な社会を変えていくためには、地道な運動が欠かせない。皆さんの歩みで、この社会の差別をなくすことができると確信している」と述べた。

 部落解放同盟東京都連合会の近藤書記長による基調報告では、人権を巡る状況、部落差別の特徴などについての報告がされ、「コロナ禍において今後、差別を許さない人権確立の流れを一層推し進めるために、一人一人が今一度考える機会となる集会にしていこう」と述べた。

 記念講演は「ヘイトスピーチ~川崎市差別禁止条例の意義と課題」と題して師岡康子弁護士にご講演いただいた。「川崎市の条例は、差別的取扱いを包括的に禁止し、実効性をもたせるために被害者救済条項や差別的言動について3回繰り返せば50万円以下の刑事罰・氏名等公表の制裁を与えるなどの罰則規定を設けている。川崎市以外でも地方レベルで住民を守るために条例の制定を求めて声を上げていくことが重要。それが住民を守り、差別をさせない・されないことに繋がっていく。また、ヘイトスピーチを含むインタネット上の誹謗中傷が社会問題化されている今だからこそ、来年の通常国会で対策法案が成立されるよう世論を盛り上げていこう」と話された。

 全体会終了後は、4つの分科会を行ない、学習を深めた。

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