部落解放第50回全国高校生・第62回全国青年集会

 部落解放第50回全国高校生・第62回全国青年集会が8月18日~19日、「ひろげよう仲間の輪!深めよう仲間のきずな!~差別と戦争を許さない社会をつくろう~」をスローガンに開かれた。

 会場は兵庫県神戸国際会議場、29都府県連708人が参加した。都連青年部からは3人が参加し、学習と交流を深めた。

 オープニングは兵庫県連青年部の太田遊人さんが弾き語りを行なった。太田さんは、昨年の夏から、自分のルーツである被差別部落と向き合うべく全国に散在する300万のキョウダイ達と出会うため、ストーリートライブをしながら日本全国を周っている。

 全体会では、西日本豪雨で被災した愛媛県宇和島市の高校生から支援の御礼や、石川一雄さん、早智子さんからのアピールが行なわれ、「再審が始まれば、必ず勝てる。今度こそ、来年こそ必ず勝利する。集会を終え、家に帰ってからも、家族や周りの友人に狭山事件を伝えていって欲しい」と訴えた。

 記念講演は公益財団法人反差別・人権研究所みえ 常任理事兼事務局長の松村元樹さんから「インターネットと人権」と題して行なわれた。インターネットの特性や、部落差別解消推進法の条文にもある「情報化の進展に伴って部落差別に関する状況の変化」により、部落差別はじめ、あらゆる差別が深刻化している現状などが語られた。そうした問題解決には、実態把握と削除対処のためのモニタリング事業や差別投稿の規制が重要になると伝えられた。

 全体会終了後と2日目は5つの分科会と1つのフィールドワークに分かれ学習が行なわれた。関東ブロックは、狭山分科会を担当し、都連青年部からの報告もあった。

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