作文集「きねがわのこども」を通して
第42回東京都同和教育研究集会



第42回東京都同和教育研究集会

 第42回東京都同和教育研究集会が7月29日、曳舟文化センターで行われた。主催は東京都同和教育研究協議会(以下都同教)。そして、東京都教育委員会、特別区教育長会、東京都市教育長会、墨田区・墨田区教育委員会、東京都公立学校長協会、東京都立特別支援学校長会、東京都中学校長会、東京都公立小学校長会、東京都国公立幼稚園・こども園長会の後援があった。

 開会に都同教の岩崎貴子会長があいさつ、来賓からは東京都教育庁指導部の土屋秀人指導主事、都連の藤本忠義委員長、墨田区教育委員会の横山圭介指導室長から挨拶があった。

 都同教の広沢佑さんの「子どもの現実、差別の現実と向き合い、子どもと共に生きる実践を」と題した基調報告が行なわれた。広沢さんは自身の小学校で「3年生は「皮革産業」、5年生は「と畜解体」、6年生では歴史と系統的に部落問題を学ぶスタイルを定着させてきた。」と話され、集会での学び合いが同和教育(人権教育)を前進させる大きな一歩になるようにと呼びかけた。

 記念講演では都同教元会長の岩田明夫さんが「スカイツリーが立つ街〜子どもたちは親の労働、仕事、町をどうみていたのか」とのテーマで話された。岩田さんが赴任されていた木下川小学校では1957年から統廃合される2003年まで作文集「きねがわのこども」が毎年発行されてきた。その文集には、木下川の子どもたちの感性を通して、皮革、油脂、膠などで働く人と仕事、家庭が活き活きと描かれている。その圧倒的な存在感のある作文を通して岩田さんは話をされた。

 また、教師の実践報告も行なわれた。

  pagetop