採用時に公正採用選考の周知を
東京労働局交渉



東京労働局交渉

 都連は7月26日、東京労働局交渉を同局でおこなった。都連からは松島幸洋副委員長・労働対策部長らが出席、東京労働局からは古宮善彦職業対策課長らが出席した。

 松島副委員長があいさつし、古宮職業対策課長に公正採用選考の確立と就労の安定を求めた要請書を手渡した。そして、近藤書記長が要請書の趣旨説明を行なった。

採用時の求職者への公正採用選考の周知推進を

 交渉では都連から「採用選考時の説明会や面接時において、公正採用選考(意義、違法性、通報システム)について簡潔に説明し、法令遵守事項の周知徹底を図ることは推進員の重要な第一義的な役割であることを雇用主研修や担当者研修、ハローワークで求人を受け付ける時に啓発し、公正採用選考チラシの積極的活用を提案されたい。

 そしてチラシに厚労省作成の5分間の公正採用選考の動画のQRコードを入れ込み、『5分で公正採用選考が理解できるから視聴するように』とすべての企業に勧奨していただきたい。また、効果測定のために雇用主及び担当者研修でアンケート調査をして採用時の周知の取り組みが推進されていることを検証可能にし、実施実態を報告されたい。

 そして、大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワーク、大学などによる就職ガイダンスや面接・履歴書のセミナーなどで就活者用のチラシを使って、簡潔に公正採用選考(意義、違法性、通報システム)について説明するよう指導して頂きたい。」との要請に、東京労働局は「企業が採用選考面接の際に使用することを目的とした公正採用選考のチラシについては都内すべてのハローワークにデータを送付しておりすでに活用されています。また、雇用主研修や公正採用選考人権啓発推進員研修等においては、主担次長からの職員説明の中で、チラシの活用方法について説明した上で配布している所です。さらにチラシの中に厚労省が作成した公正採用選考に関する解説動画にアクセスできるQRコードを追加する件についてはチラシのレイアウトなどについても考慮しながら今後検討してまいりたい。」と回答した。

 また、都連からは募集情報提供事業者の公正採用選考に関する苦情窓口の整備や労働者派遣事業・職業紹介事業等で採用時に求職者を囲い込むために行われている「オヤカク(親確)」(求職者の親への確認)問題についても問題提起をした。

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